見出し画像

【NYY #13】シーズン終了。

こんにちは、KZillaです。

少し時間が空きましたが、10/5のALワイルドカード戦でレッドソックスに6-2で敗れ、これを以ってヤンキースの2021年シーズンは静かに終了しました。
私も運良く現地観戦をできましたが、シーズン終了を目の当たりにするのは初めてでしたし、正直めちゃくちゃしんどかったです。笑
試合中も帰りも周りのボストンファンには煽られまくりましたが、変に喧嘩腰にならなければ普通に会話できます。
(私より一緒にいた友人の方がキレそうになっていて止めるのが大変でした笑)

とりあえず振り返ります:

何がダメだったか

前回の記事では勝利の鍵を4つ挙げましたが、(キーマンが本領発揮を出来なかったが故に負けたと言う意味では)概ね当たったかなと思います。
(ご覧になられてない方は以下をご参照ください:)

・一番のキーマンとして挙げた先発のGerrit Coleは初回から2ランを被弾する等明らかに調子が悪く、結果的に2回途中3失点と全く試合を作れませんでした。9月に足を怪我して以降明らか本調子ではなかったので、今回含め多分無理して登板をしていたのでしょう。

・その結果ブルペンから6回分の投球を捻出する必要が生じ、Clay HolmesはColeの火消しを含め2回を難なく抑えたものの、キーマンとして挙げていたブルペンエースのJonathan Loaisigaが2失点(後続のChad Greenが引継いだランナーを返してしまい)と踏ん張れず。最終的には計6失点を許してしまう形になりました。

打線のキーマンGiancarlo Stantonは4打数3安打1HRと予想通り存分に暴れたものの、結果的には1点のみにしか繋がらずに終わってしまいました。
本来的には3HR 4打点でもおかしくない当たりでしたが、レッドソックスの本拠地Fenway Parkの特殊な構造に拒まれた形となりました:

1本目の安打はラジオ実況のJohn SterlingでさえHRコールをしてしまうレベルでギリギリHRにならなかったシングル
他球場ではほぼ確実にHRとなっていた弾道だったので、Green Monster(あのでかい壁)がホームチームに有利に働く形となりました。

2本目の安打も1本目とほぼ同様の形となりましたが、Aaron Judgeが出塁していた為打点チャンスがあったものの、理解し難い走塁でホームアウトに・・・(これは3塁コーチPhil Nevinが流石にアグレッシブすぎたと思います)
こちらも他球場であれば2ランでしたね。

3本目はTwitter上では動画が見つかりませんでしたが、(レフトへはHRが打てないと踏んだのか)最後はライトへ打ち出し漸くHRを打つことが出来ました。

ここで(完全に結果論ですが)もしヤンキースがWC1をしっかり確保し、ホーム主催を出来た場合はどうなっていたかを妄想してみましょう。
・1本目はHRになり、1回表で1-0。コールは1点リードでの登板となり、もう少し安心感を持って投球できていれば変わったかもしれませんね。
・2本目もHRとなり、6回表で(前述のHRと合わせた場合)4-3の逆転弾となる。これは確実に試合の流れを変えていたでしょう。
・3本目も恐らくHRとなり、現実同様にレッドソックスが6点入れていたとしてもBOS 6-5 NYYと9回表で1点ビハインドという状態に。1点差であればまだまだ試合がわからない状態。

Fenwayにケチをつける訳ではないが、Fenway以外のどの球場でもあれば勝てた試合だったのではないしょうか。
つまり、それだけホーム主催権を勝ち取れなかったことが致命的だったということです。シーズン中にもう1勝でもしていればヤンスタ主催のWC戦となり、今でもヤンキースを応援できているかもしれません。

ただ、真に強いチームであれば当然アウェーでも勝てるはずなので、それだけ力が足りなかっただけ、ということかと思います。
案にGiancarlo以外は殆ど打っていませんでしたし。

オフシーズンに向けて

最短ルートでプレイオフ敗退をしてしまったヤンキースですが、FAやトレードによる補強等の前に対処すべき事項が何点かあります:

<コーチ陣の去就>
Boone監督を始め、殆どのコーチ陣(除く投手コーチMatt Blake及びキャッチャーコーチTanner Swanson)が契約最終年であった為、交代or続投の決断が近日中に下されます。
特にBoone監督に関しては貴重な場面での迷采配が目立ち就任以降目立った功績を生み出せていない点を踏まえファンからは退任を求める声が多い一方、EQは非常に高いとされており首脳陣からも好かれている為残留の可能性も相応にあります。

個人的にはBoone監督は良いとして、打撃コーチ陣(Marcus Thames及びP.J. Pilliterre)は一新すべきだと考えます。
後任としてAAAチームの打撃コーチPhil Plantierを推したいです。ヤンキース移籍後にブレイクを遂げたGio UrshelaやLuke Voitの打撃を開花させる等、AAAの打者再建の第一人者とされており実績は十分だと思われます。

<Brett Gardnerの契約オプション行使有無>
構想上控え外野手として契約したものの結局今季もスタメンに名を連ねることが多かったGardyですが、2022年の契約は現時点では確定しておらず、次の順序を踏んで確定します:
①まずはGardy本人に行使権利のあるプレイヤーオプションがあり、行使した場合は年俸230万ドル(≒2.6億円)で残留。
②Gardyが当該オプションを行使しない場合、今度はヤンキース側にチームオプションが生じ、行使した場合は年俸715万ドル(≒8.1億円)で残留。
③当該オプションも行使されない場合、115万ドル(≒1.3億円)のバイアウトを支払いFAとなる。そこからは再契約or別チームと契約or引退はGardy本人の意思決定。

個人的にはGardyがプレイヤーオプションを行使して終わりじゃないかと思いますが、仮にチームオプションが生じた場合は確実に行使拒否されるので、その場合は一旦FAになってしまいます。
そうなった際には(控え外野手は他で足りる判断や、外野手の目玉FA取得の判断がある場合)ヤンキースが再契約を拒む可能性も出てくるので、Gardy推しとしては避けて頂きたいです・・・・・・

<Judgeの契約延長>
これはマストではありませんが、来季FAとなるAaron Judgeの契約延長を早めにすべきでしょう。
今季は3年ぶりにほぼフル出場を果たし、148試合で39HR、OPS.916とMVP級の成績を残しており、唯一の懸念点であった健康面の心配を払拭できました。
また例年ユニフォーム売上ランキングの上位に食い込み(今年はリーグ7位)NYエリアのCM等にも多く出演をしている圧倒的スター性を留めるべき点、そして本人が生涯ヤンキースを希望していると名言している点を踏まえれば、全関係者が望んでいることでしょう。

選手としての総合力的には年俸3,500万ドルをもらっても不思議ではないものの、年齢(来年で30歳)と怪我歴を踏まえると長期の超大型契約は難しいとされています。
例えば6年2億ドル(22年調停分+5年、年俸3,300万ドル)が妥当かと思いましたが、どうでしょうね。
来季の年俸が1,710万ドル(MLBTR予想)だとした場合、それを除いた5年の平均年俸が3,658万ドルなので、超長期契約ではない代わりに1年当たりの金額を積むことになります。

逆に超長期契約を締結する代わりに年俸を低く設定するという方法もあります。
この場合は例えば10年2.5億ドル(平均年俸2,500万円)もあり得るのではと思います。

案にチームメイトのDJ LeMahieuは6年9,000万ドルの契約を締結しており、市場価値より断然低い年俸1,500万ドルを受け入れる代わりに比較的高齢な32歳で6年という長さの契約を勝ち取っています。

最後に

後味悪いシーズンとなりましたが、まずはチームの上記ペンディング事項への対応方針によって一気にムードが変わるかと思います。
コーチ陣を一新し新生ヤンキースを創り上げて行くか、今のコーチ陣を信じて契約更新するか。
もしBoone監督はじめコーチ陣を変えない場合は、ファンを黙らせる()為にもJudgeの契約を延長するか。

そして勿論その後はFAやトレードのHot Stove Seasonがやって参ります。
何がともあれ、来季こそWS制覇に向けてのチーム整備をしっかりして頂きたいですね。

本noteもオフシーズン中様々な記事を書いていきたいと思いますので、今後ともご愛読頂けますと幸いです。
近いうちには希望FA・トレード選手特集、そしてずっと保留にしていたDerek JeterやNestor Cortes Jr.を取り上げた記事等を執筆できればと思います。

それではまた次回お会いしましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?