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39歳、妊娠する14 陣痛&出産バッグの品

HPが0。

夫への不満が募る中、無事、仕事納めをして産休に入る出社最終日。想像していたのは、お疲れさま、と夫に労われながら美味しいものを食べ、ノンアルで乾杯する夕飯。実際は、自分でデパ地下で好きなものを鬼買いする妊婦(笑)。
「あれ?今日までだったっけ」
今から帰るよ、最終日だし夕飯何にしようか、と私が送ったLINEの返信に、ハッと我にかえった。あぁそうだ、期待してはダメなんだった……と、心のどこかで未だに前と変わらない夫の対応を待つ自分がいる。

食の好みがあったこと、
美味しいものを探すのが好きなこと、
自然とお互いのことを考えること、
割れたお皿より互いのケガを心配する事、
お互いの提案に全力で良いねぇと乗っかる事……。

結婚した理由になった当たり前だった事がきれいさっぱりなくなった。病気だもん、仕方ない。そう言い聞かせてみるけれど、今日はうまくいかない。スマホに返信内容を打ちながら、涙が溢れそうになって、何度も何度も文字を打ち直す。こんなんじゃ、いかんいかん。自分自身を鼓舞しながら、「今日までだよ、デパ地下で好きなものたっぷり買って帰るわ〜」と当たり障りのない、明るい雰囲気の内容で送信する。私は母になるのだ、こんなのことで挫けてる場合じゃない。うっかり電車に揺られていると泣いてしまいそうになるので、安産のジンクスだ、と言い聞かせて途中下車しお気に入りのデパ地下まで2駅分歩くことにした。もう11月も半ばなのに暖かい日で、気分転換にもなる。恥骨痛もトコちゃんベルトのおかげなのか、ピークの痛さは越え、むしろ動かしたほうがいい、という情報を参考にまるでHPを回復するみたいにズンズン歩いた。

出産入院の準備と。


▲甘いものも和から洋まで食べまくった!


安定期に入る、5ヶ月、6ヶ月頃から準備をし始めましょう。陣痛バッグと出産入院バッグについての記載にあった言葉。出産はいつどうなるか分からない。SNSなどを見てても、まだ全然先の出産予定日だったのに切迫早産の危険性で即入院になった、バッグを用意しておいてよかった、というのを本当によく見る。なのに、もう9ヶ月に入る私の陣痛バッグも入院バッグも下着が入っているだけのスッカスカ。何故なのか。ギリギリまで仕事で忙しかった、というのもあるけど、もう1つの理由が準備をし始めようとすると決まって夫がいうセリフだ。
「早すぎない?」
うつ病の特徴として、どうやら時間感覚がおかしくなってしまうことや予定が立てられないという事があるらしい。夫にものすごく遠回しになぜ早めに準備が必要か、というのを説明すようとするが、”もしもの時”や”切迫早産”と言った説明をしようとすればするほど、不安が高まる。
と、いう事で産休に入ってまずやったのはAmazonの欲しいものリストにずらっと入れていた2つのバッグに入れるものを片っ端から買う事。以下は本当に私が買って超よかった!というものを挙げておきます。

★入れておいてよかったもの
・ベルメゾン 前開きパジャマ&授乳キャミ
とにかくお値段がちょうどよく、頑丈で良いです。ガンガン乾燥機かけられますし、産後の入院中の超睡眠不足&体力不足の時にさっと授乳や診察ができるので、ノンストレス。袖&股もボタンで調整できるのが◎。他社のものも実は何枚か買っていたのですが、スナップボタンが固かったり、ボタンが閉めずらかったり、小さなところでイラッとする事が多く、ベルメゾンはそれが一切なかった!母乳育児を少しでもする場合は、母乳が安定する1ヶ月くらいは絶対キャミ推奨。他の授乳できるブラなどしっかりしたものだと、うまくめくれずにラッチオンさせられず授乳の格好にすらならない……と何度なったか(涙)

・骨伝導イヤホン
入院中かなり孤独を感じる上、深夜も授乳などで数時間おきに起きるためフラッフラになります。ただ、孤独を常に感じるようになるので骨伝導イヤホンで耳は塞がず、赤ちゃんの寝息や泣き声は聞こえるようにしながら、深夜ラジオやYouTubeの生配信などを聴くと起きている人がいる、というだけで孤独感がかなり薄れます。

・使い捨てバスタオル
病院にもよると思いますが、シャワーで使うタオルを用意するように言われた場合、キャンプなどにも持っていくような使い捨てバスタオルがおすすめ。と、いうのも悪露で汚れが付くこともあるし、共同のシャワーだったりするとなるべくきれいに使いたい、というのもあり私は自分を拭いたら、足元の床などもきれいに拭いてから捨てていました。出産でただでさえ神経質になっていたりするので、お掃除が入るとはいえ、同じ産後ママ同士気持ちよく使えるといいなぁと。あと、それを持って帰って夫に洗ってもらう、というのも私はハードルが微妙に高かったので互いのためにも!

・着圧ソックス+レッグウォーマー
着圧ソックスは皆さん書かれているので必須。ですが、+のアイテムとしてレッグウォーマーもあると良きです。病院は赤ちゃんに合わせて最適温度になっているので産後の体には結構寒い。靴下だと息苦しさも感じるので、着圧ソックスの上からできるレッグウォーマーがあるだけで全然違いました。

・羽織る用のジャージ
いや、いいんですよ、お洒落なカーディガンとかでも。ただ、脱ぎ着が楽なのと、パジャマの上にそのまま着て寝てもストレスにならない、というのが意外にもジャージ。某ふわふわの可愛いカーディガンも持っていったのですが落ち着かない(苦笑)。あといろいろなもので汚れたりするので、丈夫でさっと洗えて乾きやすいジャージはかなり使い勝手良かったです。あと軽いし!

あって良かった!と思ったのはこんな感じです。
9ヶ月目前にして大量に購入した入院グッズをそれぞれのバッグに詰め込んで、やっと準備完了。夫のうつ病がちょっとずつ制御が効かなくなってきているのではないか、と不安の日々を打ち消しつつ、9ヶ月に突入した。


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