地下更衣室より


看護師業界(というよりも、医療業界全体)は、本当に独特だと思う。

看護師は、看護学校→看護師として就職というステップで進むことが多い。だから、大学のように周りの友達がさまざまな職種に分かれるようなことはほぼない。
たまに一般企業で働く人たちの話を聞く機会があると、本当にたまげてしまう。
病院では当たり前だと思っていたことや習慣が、普通ではなかったことに気付かされるからだ。

看護師業界には、独特のルールや習わしが多いように思える。
しかも、根拠があるようでないような、敢えて言うと少し理不尽なものが。

看護師は髪を染めたらいけない?
決められたユニフォームを着用しなければならない?
学生時代の清拭演習で、60℃のお湯に手を突っ込みタオルを絞ることに意味はある?
独身看護師の立場について

多分だが、こういうふうに思っている人ってたくさんいる。
私自身学生の頃から思っていたし、しばしばこういった内容について愚痴りながら友人とお酒を飲んだりしている。

日々小さな疑問や違和感を感じながらも忙しさに追われている。
その小さな一つひとつ、それらの違和感の本質は一体何なのか。納得いくまで考えていきたい。

ところで、私の部署には休憩室がなく、お昼ごはんを食べた後くつろぐ場所がない。
だから毎日、地下にある誰もいない女子更衣室に座り込み時間をつぶしている。
この地下更衣室が、日々の違和感を軽くしてくれる場所になればうれしいな。

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