島倉千代子を聴いて帰る夜
本当になんてことない話なんだけれど。
その友達に最後に会ったのはクリスマスの少し前だったはず。
神泉の駅前、いつものタイ料理でグダグダといつまでも話をした。
何となく1、2ヶ月に一回くらいは酌み交わしたり山に行ったりする私たち。
今日、そのクリスマスの少し前ぶりに急遽約束をした。
いつも通り、店をダラダラと探し、2軒ほどをはしごして日付の変わる頃家路に着く。
数えてみると、まあ1ヶ月半弱くらい会ってないだけの私たちだが、積もる話がある。
この1ヶ月半弱で、私も彼女も色々なことがあったし、心境の変化もあった。
こんな短い期間でも、その人を取り巻く世界は目まぐるしく変わってゆく。
私たちは流されぬようしがみついたり、あるいは流れに身を任せてみたりして生きている。
本当になんでもない、女同士の近況報告会。
だけど電車に揺られながら思っていた。
本当に、みんな、それぞれ、色々ある。
色々あって、本当に色々あるけれど、今日こうしてここにいるわけである。
いつものことなのに、なぜだか今日はそんなふうに思ったので、島倉千代子の「人生いろいろ」を聞く他なかった私だった。
明日も色々あるだろうけどね、でもがんばろう。
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