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ライティングコンテスト(東京報道新聞主催)

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東京報道新聞が開催しているライティングコンテストの募集要項や結果発表、過去の受賞記事をまとめています。 過去の受賞記事は、ライティングコンテストで「優秀賞」「特別賞」「東京報道新…
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2023年12月の記事一覧

【募集終了】第4回ライティングコンテスト企画

コンテスト概要東京報道新聞では、2023年12月に『第4回ライティングコンテスト』を開催いたします。 第4回のテーマは「生成AIによって変わる未来」です。 生成AIの技術が急速に進化し、私たちの生活や社会に多大な影響を与えています。今回のライティングコンテストでは、AIがもたらす未来の変化に焦点を当てた記事を作成いただきます。たとえば、「AIが仕事や日常生活にもたらす変化」「AI技術が解決する社会問題」「人間とAIの共生の未来像」など、生成AIと未来に関するさまざまな角度

新潟市|自然豊かな「ちょうどよい」地方都市

雄大な信濃川の景色を眺めていると、心が洗われる。流れが穏やかな日も、雨で水量が増した日も、凍えるほどの寒さでまわりが雪景色の日も。絶えず流れ続け、その日ごとに表情を変える壮観な景色は、今も昔も心に潤いを与えてくれる。 新潟市のシンボルである信濃川は水系全体で367km。日本一長い河川として知られている、新潟市民の誇りである。私のふるさと、30年以上暮らす新潟市は自然豊かな街でありながらも、都会的な暮らしが実現できる、まさに住むのに「ちょうどよい」街である。 日本海に面し、

漁業の消え去った街

おじいさんがゴツゴツと日焼けした腕から放り投げた投網は、空中で花火のようにぱっと一瞬にして広がり、公園の芝生の上に広がった。私は子供ながらにその巧みな腕捌きに見惚れていたのを今でも覚えている。 「昔はこうやって魚を取っていたんだよ」 小学生の私に、元漁師のおじいさんはそう教えてくれた。しかし今、私の故郷に漁師は一人もいない。 私の故郷からは漁業が消え去ったのだ。 江戸川の河口に広がる巨大な三角州に私の故郷はある。漁師町として古くからの神社や古民家が残り、下町情緒あふれ