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2018年ボローニャ国際絵本原画展(1/2)

こんにちは、東京メロンボーイです。
今回は2018年のボローニャ国際絵本原画展について書こうと思います。

そもそもボローニャ国際絵本原画展とは何か。
イタリアのボローニャで行われる5枚1組で応募する絵本、イラストレーションのコンペです。
入選作品は毎年ボローニャで開催される世界的な絵本のイベント、ボローニャブックフェアで展示されます。
僕も4年前に入選してボローニャに行ってきました。
この展覧会は日本にも巡回し、東京では毎年夏に板橋区立美術館で巡回展が行われます。
今年は改装中のため、成増にあるギャラリーに場所を移して展示がありました。
ざっくりとした説明はこんなかんじです。
くわしくは板橋区立美術館のサイトにいろいろ載っています。

僕はボローニャ国際絵本原画展が大好きで、10年以上毎年観に行っています。
そんな僕が感じた今年の傾向と、ちょうど板橋区立美術館の関係者の方にお会いすることができたので、それも含めてお伝えできればと思います。
まず、今年のボローニャの入選作品、とてもレベルが高いようにかんじました。
審査員が毎年ちがうため、僕の好みの年とそうでもない年があるのですが今年はあたりの年でした。

今年の傾向としては、デジタルの作品が目立っていました。
これは今年のボローニャの傾向というよりも、世界的にデジタル作品が増えてきたからだろうと思います。
ただ、僕が驚いたのはデジタル作品のクオリティの高さです。
デジタルの場合は出力して応募するのですが、その出力が非常に美しい。
手描きの作品と比べても遜色がないというか、むしろ発色がよくてデジタルのほうが魅力的にかんじる作品もありました。

デジタルで絵を描くとCGらしさというか、エッジが甘いとぼやけて見えることがあります。
ネットで見るぶんにはあまり気にならないのですが、紙に出力してみると一気に粗が見えて興ざめすることがあります。
ボローニャ入選作品にはそういったことがなく、細部にまで非常に気をつかっているようにかんじました。
出力を意識した絵づくりをしていると思うし、紙にもかなりこだわっているのだと思います。

今回はここまでです。
次回は、毎年イタリアのボローニャブックフェアに行っている板橋区立美術館の関係者の方から聞いた話を書ければと思います。

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