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~新型コロナウイルス ツイッターをやらない人の為のツイッター情報~   この冬の波 その2


日本の波


2月に終わる?

ザルのような空港検疫のせいで、日本はあっという間にオミクロン株の流入を許してしまいました。帰国者ではない感染者が見つかり、オミクロン株の市中感染が確実になったのですが、東京都とは早々に「9割がオミクロン株」と公表しています。1月12日のことです。


その頃から南アフリカや英国では既に感染者が減り始め、米国でもピークアウトの兆しが見えていると報じられました。
「オミクロン株は1か月で収束するぞ!」
そんな見通しを述べる識者が世界中に出てきました。もちろん、日本でもです。

↓ 「(第六波の)実効再生産数は当初の想定よりも低く 流行規模も小さくなる可能性」という8割おじさんの記事

↓「一気に拡大して、一気に収束する可能性が高い」と言う尾身会長

さて、この予測は当たるでしょうか?

実は、「専門家」は、オミクロン株の拡散予想を一度修正しています。1月の上旬の見積もりは、実際よりも置き代わりを大目に見積もってしまっていたのです。だから、今度は外さない。米国の轍を踏むわけにはいきません。

でも・・。

日本で行われる新型コロナウイルスのゲノム解析は1%にも届きません。少ないサンプル数で拡散予測して、本当に大丈夫なのでしょうか。

↓ 1月中旬の日本でも両方の株で増加中



感染者数は検査キャパ

オミクロン株は、世界各国で一日の感染者数を更新しました。人口6800万人の英国で32万人、6700万人のフランスで45万人、3億3千万人の米国は113万人です。どの国の数字も凄いですが、実際の感染者数はこの数十倍いると推測されています。なぜなら、感染者が急増した国では、軒並み、陽性率が30%を超えているからです。

一般的に、検査の確定率が10%を超えると数字は信頼できないと言われており、30%以上は判断不能の状態です。昨夏のインドでは50%を超えてカオスになりました。

↓ 今年の1月9日の各国の検査陽性率。30%を超える国が続出した。


では、実際の感染者は、どうやって知れば良いのでしょうか?
一つは、流行が収まってから、無作為に選んだ人達で抗原検査や抗体検査をする方法。
もう一つは、今あるデータから割り出す方法です。

先日、英国保健庁からのレポートが上り、実際の感染者は公表値の35倍だったとことが判りました。英国の陽性率は10%代です。そうなるど、陽性率が30%を超えた他の国は何倍とすれば良いのでしょうか・・・。



日本は全く予想できない

新型コロナウイルスが発生して以来、ずっと、日本は検査数が少な過ぎると指摘されてきました。去年の夏のピーク時でも17万件に届いていません。(PCR検査と抗原検査を合わせて)
当時の全国の陽性率は約17%、大阪は20%を超えていました。

現在は、もっと検査が多くなっていると思いますが、それでも一日30万件を超えないでしょう。オミクロン株の感染者はデルタ株の数倍発生するのですから、検査が全く足りません。陽性率から逆算して、ピーク時の公表される感染者数は最大でも12~15万人。もっと手前で検査が足りなくなれば、10万人に届かないかもしれません。

検査不足がずっと続くので、感染者のグラフはジグザグを繰り返す高原状態になります。ピークの到来もピークアウトも全く判らないまま過ぎていくと思います。


↓ 東京都は今日(1月20日)時点で、既に検査キャパが足りていない



若者や子供とその親に感染が広がる

「今は感染者の多くが若者だが、高齢者に感染が広がると重症者や死者が増えて大変な事になります。だから、皆さん、感染予防にご協力ください」
テレビでは「専門家」の先生方が、こう訓示を垂れます。
でも、日本では、高齢者が入院や介護施設へ入る段階で、身元引受人と病院や施設との間で覚書が交わされます。どこまで治療を行うか、延命治療を希望するかどうか、などについてです。新型コロナウイルスも同じで、肺炎を起こしたら人工呼吸器は付けるのか? ECOMは付けるのか? などと尋ねられているはずです。全ての高齢の感染者がICUの病床を辞退するわけではありませんが、家族と合意が取れた人から粛々とトリアージが進むでしょう。哀しいことですが、高齢者の感染は、さほど重大ではなくなっているのです。

では、この冬、被害が大きくなるのはどんな人達でしょうか?
それは、
・ 「検査難民」になる貧困層
・ 「オミクロンは軽症」を信じる、おバカな人達
・ 学校や保育園へ通う子どもと教師、その保護者
です。

私が一番心配しているのは、子ども達とその保護者です。日本の教育現場では、他国のようなPCR検査や抗原検査は推薦されていませんので、全国で学校や保育所で集団感染が起きています。既に、多くの学校が保育園が閉鎖され、学習塾でも授業停止に追い込まれています。

もちろん、集団感染が起きているのは学校だけではありません。デパート、スーパー、コーヒーショップ、飲食店、量販店、ファストフード店、駅、工場など、私達の生活圏、ほぼ全てで起きています。ほとんどの感染者は経路不明になるのはは当然です。



政府お抱えの御用学者を信じるな

政府の分科会の主要メンバーである脇田氏、尾身氏、岡部氏や、ダイヤモンド・プリンセス号の時に指揮をした高山氏などは、公衆衛生学を第一義とした対策を推しています。守るべきは一人一人の命ではなく社会だ、と信じています。だから、2年経っても言う事は同じです。「37.5度以上、3日間は家で寝てろ」から「若者は検査せずに家に居ろ」になっただけです。

後に尾身氏は、知事会の席でこの発言を撤回し、「ご迷惑をおかけした」と謝罪したそうです。 なぜ、知事会でこっそりと謝るのでしょうか?

↑ 訂正しました。
 
尾身氏が謝罪したのは、「人流を抑制するのではなく、人数制限の方が良い」の発言のみ。無症状者は自己診断でOKについては、言及しませんでした。


センモンカが「オミクロンは軽症」を取り消さないのが一番悪いと思いますし、若い人が大丈夫だと信じたいのは判ります。
けれど、こういう人たち ↓ は救いようがありません。自業自得です。

↓ 慶應大学の内部生、数百人が都内のホテルを貸し切って成人式。多数の感染者を出している。【このニュースは内容に間違いがあったとして、既に消されています】


自宅放置で死なない為に

残念ながら、第5波の時と同じように医療崩壊が始まりました。お住まいの自治体にある発熱外来の場所と、PCR検査をやってくれるクリニックを探しておきましょう。
症状が出ても医療機関の検査がすぐに受けられないかもしれませんので、待つ間、木下のPCR検査キットで代替しましょう。

↓ 都内の救急医の方、1月21日のツイート


感染後に後遺症になった時、診察で陽性の証明必要になるかもしれません。どうしても検査が受けられない時は、 ↓


オミクロン株の家庭内感染は防げないと言われていますが、マスクには一定の効果があります。例えば、感染者、非感染者の双方が不織布マスクを付けていれば、1メートル以内に居ても、1時間以内なら感染しないとされています。
マスクを用意しましょう。最低でもKF94を。

米国ではワクチン・パスポートが失敗し、CDCが失言を繰り返しています。支持率が急降下しているバイデン政権が、最後の切り札として出した政策が、マスク


その他、準備した方が良い物については、過去の記事を参照にしてください。↓


新型コロナウイルスに効く新しい薬は三つありますが、日本で使えるのは二つだけです。

・肺炎を起こした人へは、抗体治療薬のソトロビマブを点滴
・軽症の人には、飲み薬のモルヌピラビル
 
モルヌピラビルはアビガンと同じで催奇性があるので、子どもや若い女性には使えません。男性でもガンになるなどのリスクはありますし、数が限られています。また、発症から5日以内でないと効果がありません。実際に服用できる人は多くないと思います。

ファイザー社の飲み薬、パクスロビドは承認されましたが、まだ日本に入ってきていません。ファイザーは誇大宣伝する癖があります。90%の有効性は無症状感染者に投与した分も含めていますので、現実はそこまでないと思われます。また、この薬の併用薬は結構副作用が強いです。飲めない人がいるので使い辛い薬です。


第六波はしばらく続きます。皆さま、くれぐれも注意してお過ごしください。


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終わり





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