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確率論的な視点から、変化し続ける事の重要性とそのための環境整備

長年購読している高城剛さんのメルマガに面白い考察が書かれていたので、紹介と私の視点を書こうと思います。

TL;DR

長く、より良いい人生を進んでいくためには、変化し続けること。
そしてそのために変化を選択できる健康と環境を整備すること。

引用

少し長いですが、メルマガの文章を引用します。

何事も変化させるには、体力を伴います。
それゆえ、歳をとると変化を好まなくなる傾向が顕著になり、気がつくと誰かの変化を傍観するだけになってしまいます。
一方、僕は年齢に関係なく、可逆的であるならば(←ここ、ポイント!)、「何事も変えたほうが良い」と長年に渡りお話ししております。
その理由は、検索エンジンからAIまでの基本思想である「ベイズ推定」にあります。
18世紀の数学者・神学者であるトーマス・ベイズに由来する確率論「ベイズ推定」ですが、わかりやすくお話しするために、よく例えられるクイズ番組を例題にします。

・チャンスを得たクイズ番組の回答者の前に閉じた3つのドアがあって、1つのドアの後ろには景品の新車が、2つのドアの後ろにはハズレを意味するヤギがいます。
・回答者は新車のドアを当てると新車がもらえます。回答者が1つのドアを選択した後、司会者が残りのドアのうちヤギがいるドアを開けてヤギを見せます。
・ここで回答者は、最初に選んだドアを、残っている開けられていないドアに変更してもよいと言われます。
・さて、ここでプレーヤーはドアを変更すべきでしょうか?

この例題に対して、多くの数学博士たちは「ドアを変えても確率は五分五分(2分の1)」と答えましたが、実際は「ドアを変えれば勝てるのは3回の内2回、負けるのは3回の内1回だけ、しかしドアを変えなければ勝てるのは3回の内1回だけ」であり、高名な数学者と言えど心理バイアスがかかってチャンスを見逃してしまっていることが明らかになっています。
つまり、同じ条件下で変えられる機会があれば、確率論的に変えた方が良いのです、その上、可逆的であればなおさら。
ところが、心理バイアスや同調圧力、また加齢による健康を体力の劣化などで、人は変えるのを拒み、それらしい言い訳を見つけることに必死になります。
でも、同じ場所に止まっていても、時は前に進み、必然と「日々、少しづつのスカくじ」を引かされ、不満だけが溜まるようになってしまいます。
かくありまして、お悩みならなにもしないより、何かする方の道を選んだ方が良いとお伝えしている次第です、できれば人より先に。
なぜなら、AIこそが、このような「ベイズ推定」のもとで動いているからです。

抜粋:
高城未来研究所「Future Report」Vol.618 / 高城剛
https://yakan-hiko.com/BN12755

これは、ベイズ推定というベイズ統計学について語られる際に度々持ち出されるモンティ・ホール問題について言及しています。

モンティ・ホール問題については以下の動画を見ると少しわかりやすいかもしれません。

このモンティ・ホール問題を引き合いにだし、まず積極的に変化していくのが良いとメルマガでは言及し、その変化が可逆的、要するに後戻り・やり直しができるようなものならば尚更変化していくべきだと説明しています。

一般的に言って加齢とともに変化を好まなくなり、傍観者になってしまっているというのは、私も少し感じ入るところがあります。気付くと今この文章を書いていても、聴いている音楽が20年前の Radiohead です。

さて、変化を積極的にしていくことが大事そうだということは分かりましたが、実際気後れしてしまったり、「だるい」「大変そうだな」と思ってしまうことは多々あると思います。
人間、自分ひとりで変化を起こそうとするのは割と骨の折れることです。

なので、この「気分」や「だるい」というような問題を上手いこと捌ければ良いように思えます。
そのために行なうべき準備をいくつか考えてみました。

1. 健康

一口に「健康」と言っても問題は様々なのですが、栄養療法の中で語られる根本原因の中でも「低血糖」というのが何よりも先に、そして常にケアすべき原因であると言われています。特に低血糖になると自立神経が乱れるので思考・判断に大きく影響は出ます。変化を起こしていこうと意気込んでもそもそもの判断を間違えてしまってはどうしようもないので、最低限の対策として血糖値のケアは怠らないようにしたいですね。

体の様々な不調も低血糖の海の上に浮かんでいる、と呼ばれる図

体調の問題となると、脳から炎症まで原因は様々ですが、「全ては低血糖の海の上に浮かんでいる」、というような例えが分子栄養学では度々言われます

2. 環境

元々好奇心が旺盛な人ならともかく、自分から急に変化を起こしていくというのはなかなか大変です。年齢を重ねていくと尚更です。
ですので、環境から変えて行くのが良さそうだと思っています。
怪しい人間に接近しろというわけではないですが、変化に富んだ人や変化し続けている人を周りに置いたり、そういったコミュニティに少しずつ入っていく、溶け込んで行くことによって自分の行動力を徐々に高めて行くというのが良い気がしてます。
このあたりはまだ私も模索中です。

まとめ

加齢とともに変化を好まなくなる傾向がある人は多いと思いますが、できれば変化を常に楽しんでいられるような状態を保ちたいですね。

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