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『相棒』シーズン21-10「黒いコートの女」/世文見聞録60

「世文見聞録」シーズン2。今週も川口世文と木暮林太郎が、彼らの大好物の「ビッグストーリー」であるドラマ『相棒』シリーズについて語ります。

○『相棒シーズン21』第10話(ネタバレ注意!)

木暮林太郎:あっという間に半分終わってしまった。

川口世文:ふと気がつくと残りも終わっているぞ(笑)

木暮:「“ダイヤ”はどこ?」
の本当の意味にちょっと笑ってしまった。脚本家が実際経験したことなのかもな?

川口:冒頭の「宝石窃盗グループ」というのが、うまくミスディレクションになっていた。

木暮:しかし、今回のサブタイトルが「黒いコートの女」なら、前回は「白いコートの女」にすればよかった。

川口:話の方向性はかなり違うけどね。

木暮:だけど、“コートを来た女性”が救われない結末を迎えるとか、犯人以外に“クズな中年男”が出てくるところとか、モチーフはかなりよく似ているんだ。同じお題で共作したような雰囲気さえある。

川口:あるいは、だから二作並べて放映したのかもな。おれはさらに穿うがった見方をしている。

木暮:ほぉ、どういうこと?

川口:この2作はどちらも「元日スペシャル」向けに書かれたプロットがボツになって、1時間用に書き直したんじゃないかな?

木暮:そのココロは?

川口:いや、根拠なんてないけど、前回の「キョウコ」も今回の「マナミ」も単発エピソードにしてはキャラが立ちすぎている。本来はもっと話が膨らんでいたような気がするんだ。それを無理やり短縮させたので、都合のいい“クズ男”を登場させて、かなり強引に収めた。

木暮:なるほど、ない話じゃないな。どうせ橋本マナミをゲストにするなら、“こてまり”での会話にも出てきた「峰不二子」キャラにしてほしかったよ。

川口:でも、案外かつての“鈴木杏樹”みたいに再登場してくるかもな。情状酌量の余地はありそうだし……。

木暮:それもあと何シーズンつづくかによるけどな。


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