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『相棒』シーズン21-15「薔薇と髭と菫たち」/世文見聞録65

「世文見聞録」シーズン2。今週も川口世文と木暮林太郎が、彼らの大好物の「ビッグストーリー」であるドラマ『相棒』シリーズについて語ります。

○『相棒シーズン21』第15話(ネタバレ注意!)

木暮林太郎:今回はいわゆる“ギャグ回”にでもなるのかと思ったら、遥かに期待を上回ってきた。

川口世文:待望のヒロコママ──出てきたなぁ(笑)

木暮:散々振り回した挙げ句、亀山薫の復帰を歓迎してくれる──あのラストはよかった。

川口:ベテラン脚本家からのメッセージでもあったんだろう。すっかり当たり前になっていた彼の復帰を、もう一度“ありがたく”感じさせてくれたね。

木暮:終盤に向かって、またエンジンがかかってきた。

川口:確かに『相棒』史上最大の殺人トリック“冷凍イカ”への言及があったり、刑事部長の行きつけの店が出てきたり、一方でフードバンクなど社会性もきちんと掘り下げていて、それだけで十分だと思っていたら意外な“ツイスト”まで用意されていた。

木暮:アパートの部屋のなかでも母と娘が“防寒着”を着ているのが妙にリアルだった。

川口:半グレ集団「スコルピオ」が逮捕されて、被害者の死因が心筋梗塞だとわかり、「すみれ」が戸籍を売ろうとしていたことも判明して一件落着、でも、まだ10分ある──そこから意外な展開。

木暮:「渋谷ポイズン」につづいて「スコルピオ」も壊滅したか……次は「スペクター」あたりだな(笑)

川口:キャスティングのうまさもあったな。大島さと子が『新宿ダークストリート』を書くとは思えないし。

木暮:一方で「ノエル美智子」はありそうだからな。

川口:一つだけ残念なのは、エンドクレジットでもまだ「ノエル美智子」だったことだ。

木暮:そこまで変えたら混乱するだろ。

川口:混乱──といえば、実は今回は川口と木暮も入れ替わっていました!

木暮:そんな“ツイスト”──誰が期待しているんだ?

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