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TOKYObeta Journal

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豊かな社会基盤を構築するためのリサーチやプロジェクトについて発信するジャーナルサイトです。 これまでに関わった案件やプロジェクトのポートフォリオとともに、どのような考えやアウトプ…
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#まちづくり

「お金の見える化」と地域経済を支える基盤としての地域金融機関

『実践から学ぶ地方創生と地域金融』に登場するのは、文字通り地域金融機関です。では、「地域金融機関」とはどのようなものなのか。みんながよく知っている銀行と何が違うのか。 多くの金融機関は、個人や企業からの預金をもとに融資やローンを行い、その金利を収益として事業を行っている組織です。また、振込や送金、口座振替といった代金支払いや金銭授受を行う「為替業務」があり、先にあげた「預金業務」「融資業務」と併せて金融機関の代表的な業務です。 そして、どの金融機関もほぼ同じような業務を行

協同組合こそ、現代の地域のインフラになりうるネットワークを持っている

先日、Twitterでこんな投稿が流れてきました。 農薬で作られた野菜よりも、無農薬や有機農法で作れた野菜のほうが環境保全や身体的な健康面において良いとされていることは、多くの人が認識していることだと思います。 とはいえ、有機農法で作られた野菜やオーガニック製品は一般的に値段が高く、なかなか日常的に購入するのは難しいのが現状です。とはいえ、何を買い、何を食べるか、という日々の選択によって、私達の身体や社会はつくられているはず。経済的に余裕のない人にとっては、有機製品を購入

なぜ、いま「地方創生」と「地域金融」の本をだすのか

前回のnoteでご紹介した新著『実践から学ぶ地方創生と地域金融』、お盆前に無事校了し、9月9日から書店に並ぶ予定です。 前回のブログやSNSでの投稿がきっかけか、Amazonでも地方行政カテゴリーで一瞬3位にまでランキングが上りました。ニッチなテーマながら、コロナ禍においてますます都市部以外の地方のあり方を模索するなか、「地方創生」というテーマに「地域金融」という、これまであまり語られてこなかった金融的側面からの地域活性の取り組みをまとめた内容に、期待や関心を向けている人が

2020年9月に『実践から学ぶ地方創生と地域金融』を出版します

学芸出版社から『実践から学ぶ地方創生と地域金融』という本を出版します 本書は、地域プロジェクトにおける、地域金融機関の役割を主軸にまとめたものです。人口減少、高齢化、過疎化、地場産業の衰退等、あらゆる地域の課題を解決しながら、持続可能な地域へとするためのスキームづくりが求められてきます。こうした地域課題の解決において、行政、民間企業だけでなく、金融機関も関わることによって、持続可能な都市や街が作られるスキームを構築することができます。 多くの人がイメージする「金融」から脱

コロナ後のまちづくりを考える—PubCreate原田さん、岡山大・岩渕さんとの鼎談から

コロナ禍において、急激にオンラインイベントが広まってきた。ご多分に漏れず、私もzoomなどを使ってこれまで何度かオンラインイベントに登壇する機会があった。 オンラインイベントだと、画面共有がしやすかったりと便利な反面、リアルな会場だからこその空気感とか、来場者のうなずきで感じる理解度や話がウケてるポイントといったものが、どうも、オンラインイベントだと難しい気がしてならない。 オンラインイベントは、どちらかというと一人がわっとしゃべるプレゼン的なものよりも、鼎談とか数人で一