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派遣・人材紹介会社による搾取

本日も6時に起床。

早起きリハビリ中ですが、朝起きるのはあまり苦がないようです。

遅くても12時前には寝てるので睡眠時間も問題なし。

本日は朝からシルバー新報という新聞を読んでいました。

シルバー新報は「介護の文化を創る専門誌」

介護事業系の関連ニュースが掲載されています。

今回の注目記事

高齢化による退職で介護人材198万人不足

「国は2040年までにあと69万人の介護職員増員が必要といっていますが、それは現時点での従事者が継続して働いた場合の数字。現在45歳以上の大半が2040年にはリタイアしているので、それを踏まえると198万人不足する試算になる」

21年度 介護事業所の収支差率が悪化

21年度の介護サービス事業所・施設の収益はプラス改定があったにも関わらず前年度より0.9ポイント悪化。厚労省の担当者は給与費などの賃金の増加が背景にあると説明。

派遣会社への支出把握を

介護事業経営圧迫の一因となっている人材派遣会社への支出をとるよう求める

以上。3記事が今回注目した記事になります。


注目した理由

これらの記事はいずれも人材に関わる記事。

介護業界は今も、そしてこれからも需要があるにも関わらず深刻な人手不足に悩まされています。

超豪華な介護施設が多く建設されているのでバブリーな業界に見える方もいるかもしれませんが、実は経営状況は悪化の一途をたどっています。

人手不足はどの業界でも発生している問題で、近年は人手不足を解消しようと全企業が相次いで給与増を発表していますが介護事業は給与増を簡単に行えない理由があるのです。

通常の産業であれば、近年の物価上昇に伴うコスト増を理由に消費者に対し、価格転換が可能です。

下請けも価格をあげました。

私たちも価格を上げます。

皆さんも給与アップしますから大丈夫ですよね。

という理屈です。


実際には給与アップしてないだが?

という反論あるかもしれませんが、そういう理屈で値上げが可能です。

市場流動性が上がっている今なら高年収が期待できる職種への転職も可能ですしね。

ただし、介護事業は介護保険制度で賄われており、かつお客様は定年後の年金暮らしの方々です。

介護の世界は報酬が介護保険制度によって定められている為、自分達で価格改定が出来ません。

かつ、お客様も年金以外の収益がないので、給与アップしますよね?転職すればいいじゃないですか?

の理屈が通じないのです。

コスト増が価格に転換し辛い背景があるので、収益が悪化するという結果につながる訳です。

派遣・人材紹介会社による搾取

さらには人件費が派遣・人材紹介会社によって不当に吊り上げられている現状があります。

人材不足はどこも同じなので、各社、不足している穴を埋めようと求人募集をかけるのですが・・・

その求人募集が、頼んでもいない募集サイトで掲載される事があります。

例えばA介護事業が求人掲載したとします。

それをB紹介会社がコピーして求人掲載する事があるのです。

ちなみにB紹介会社から掲載された求人は連絡先だけ紹介会社へつながるよう編集されています。

これは一体どういうことか?

求職者からみれば、どちらから応募しても変わらないのですが、うっかりB紹介会社が掲載した求人募集経由で連絡した場合。

採用成功報酬としてA介護事業からB紹介会社へ報酬が支払われます。

これだけでも、介護事業者からすればたまったものではないのですが、更なる問題は、このB紹介会社が掲載した求人情報が残り続ける事です。

例えば、A介護事業で採用人数が充足した為、求人をクローズしたとします。

しかし、B人材紹介会社は勝手に求人を掲載している為、当然ながら充足した等の情報は入りません。

ずっと掲載され続ける事になります。

その掲載された情報を求職者がみて応募したとしても??

当然ながらA介護事業は人を募集していないので入社できませんし、B紹介会社は、求職者をどこでもいいので採用させれば報酬がもらえる仕組みですから、とにかく転職しろと猛プッシュしてきます。

「私はA介護事業所へ転職したかったんだけどな・・・」

と思っても、A介護事業所へその想いは伝わらない訳です。

記事は派遣会社のみ扱っていましたが、人材紹介会社への成功報酬フィーが一体どれほどのものか?

ここも把握した方がよいのではないかなと私は思い、注目記事として選ばせて頂きました。

本日の朝活はこれにて終了。


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