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日本の高齢化福祉について(1960~2000年)

本日も夜活-自習勉強。

社会福祉士になるための勉強として、日本の高齢者福祉を学びます。

高齢化福祉の歴史は長く。

遡ると1874年の恤救規則(じゅっきゅうきそく)から試験範囲のようですが、私が試験を受ける2025年には試験内容が変わるようなので、そこまで古い歴史は出題されないような気がしています。

なので、1960年代ぐらいから勉強したいと思います。

1960~1980年代

1960年代からと書きましたが、ここら辺は福祉三法、六法、八法で学んだのでおさらいで。

1963年、高齢者の増加と共に核家族化傾向が顕著になり、老人福祉法が制定されました。

この老人福祉法では、特別養護老人ホームや老人家庭奉仕員(ホームヘルプサービス)などの在宅福祉サービス、65歳以上の高齢者への健康診査が規定されています。

1970年には高齢化社会(高齢化率7%)となり益々問題が大きくなります。

同時に高度経済成長が続き、税収もどんどん増えていく時代だったため、高齢者対策として老人医療無償化や高額療養費制度の創設、年金の物価スライド制の導入が行われました。

この制度が出来た1973年は「福祉元年」と呼ばれています。

しかし、その後、二度にわたるオイルショックにより経済成長が止まり、福祉が縮小されます。

そこで1982年に老人保健法を制定し、老人医療費無償化は廃止しました。

さらに1986年の改正で老人保健施設(老健)が作られました。

兎にも角にも病院に集まった高齢者を他所へ他所へとうつして医療費を抑えようとしたんですね。

1989年 高齢者保健福祉推進十カ年戦略(ゴールドプラン)

ようやく出てまいりました。ゴールドプラン。

実は老人ホーム施設などで施設長のお話を聞くと度々出てくるのが、このゴールドプランという単語です。

内容はともかくとしてインパクトのある名前です。一体どのようなプランなのでしょうか。

ゴールドプランでは、1990年から1999年までの10年間で6兆円以上の予算をかけて在宅福祉の推進が進められたそうです。

具体的には、ホームヘルパーを10万人、デイサービスを1万カ所、ショートステイを5万床、在宅介護支援センターを1万カ所、特別養護老人ホームを24万床、老人保健施設を28床とするといった目標値を設定しました。

これは、1988年に発表された『長寿・福祉社会を実現するための施策の基本的考え」において示されたホームヘルパーやデイサービスなどの設置数を大幅に上回る目標値です。

ゴールドプランを円滑に進める為、翌年、1991年に労働福祉法が改定され、市町村において老人保健福祉計画の策定が義務づけられるほど力を入れています。

1994年 新ゴールドプラン

ゴールドプランの効果で老人保健福祉分野の整備が進められましたが、予測よりも高齢化の進行が進んでいるとの報告を受け、わずか5年後には「新ゴールドプラン」が設定されました。

1999年度末までの整備目標として、ホームヘルパーを17万人、デイサービスセンターを1.7万カ所、ショートステイを6万人、特別養護老人ホームを29万床とするなど、“ゴールドプラン”を上回る数値目標が示されました。

ここで納得

この当時にできた施設は特別養護老人ホームとデイサービス、ショートステイが一体となったものが多いと聞きましたが、この目標数値を見て納得しました。

要するに目標数値を達成するために1まとめにした施設をバンバン作ったという事だったんですね。

1999年 ゴールドプラン21

1999年で新ゴールドプランが終了することを受け、策定されたのがゴールドプラン21ですが、整備目標がないようです。

そして2000年に介護保険法の制定に至るようです。

2000年 介護保険法

これまで高齢者福祉を担ってきた老人福祉法に加え、社会保険制度として介護保険法を制定し、国民全てが保険料を負担することになりました。

さて、次回は2000~2020年を学ぶか、それとも児童福祉や障害福祉の歴史について学ぶか。

有意義な時間になりました。

ありがとうございます。


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