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未知の世界への憧れ【Recruit Blog 2023 #5】SA 河野馨

物心ついたころから運動は苦手。部活は合唱部と美術部、特技はお菓子作り。当然のように運動部なんてものに縁のない人生を送ってきた自分がアメフト部、それも戦略やら分析やらに関わるSAという仕事を選ぶなんて、入学前の自分に言っても絶対に信じないだろう。今でもたまに、よく続いているなあなんて思うこともあるし、WARRIORSのSAになってから、「なんでSAになったの?」とか、他に女子がいないという点を念頭に置いてか「よく入ったね」なんて声をかけられたことは数えきれない。そのため、もしかしたら人より少しだけ入部の時の気持ちを思い出すことは多かったかもしれない。

最初のきっかけは本当に偶然で、サークルオリエンテーションの日、他のサークルに行く途中で先輩に声をかけられ、断れないまま気がついたらスタッフパンフレットを見ながら話を聞いていた。というのは半分嘘で、どこかで運動部のマネージャーという未知のものに興味はあったが、自分から行く勇気がなかったところを運良く掬い上げてもらった、という方が正しい。大学生になって、自分の好きな世界、見知った世界で生きるのもきっと楽しいけれど、何か始めてみたい。何かチャレンジしてみたい。そんな気持ちがあった。だから、あるイベントで森HCが、「受験に合格したという一つの成功体験をして、そこからもう一度挑戦してほしい。最初は重く考えなくていい、一歩を踏み出してほしい」と語ったのを聞いて、入部することを決意した。未知の世界への憧れも不安も、全部受け止めてもらえた気がしたのだ。

さて、入部を決めた当初、私はMGRかMKGをやるつもりで、周囲にもそう話していた。アメフト部に入る以上、アメフトに関わることをしたいという気持ちも少なからずあったのだが、やはりアメフトを観戦したこともない、運動部経験もない自分にはハードルが高かった。MGRやMKGでも形が違うだけでアメフトに関わることはできる、と自分を納得させようとしていたように思う。しかし、ここでもまた、あるイベントで聞いた先輩の言葉が転機となった。
「決めるなら、こっちならこうじゃないから、というマイナスな理由じゃなくて、こっちならこれが楽しそうだから、というプラスな理由で決めてほしい。」
この言葉は、今でも私の決断の指針になっている。

その後、SAとして練習に参加し、SAの先輩からアメフトやタックルについての話をたくさん聞いた。期待通り、全てが未知のことで、難しく、そして面白かった。とはいえ女子の少なさはどうしても頭をよぎったが、どうせ運動部に入ること自体自分にとっては挑戦でしかないのだから、もう一つ挑戦することくらいどうってことないだろう、とほとんど勢いでSAに決めたことを覚えている。

最後に、ここまで読んでくれた新入生の方へ。
部活という大学での4年間を決めるような選択では、誰でも迷いや不安はあると思います。ですが、どうか、自分がそれを「やりたくない」理由や不安ではなく、自分が最初にそれを「やりたいと思った」理由に目を向けてほしいです。直感で楽しそうだった、なんて理由でもいいので、その気持ちに向き合ってあげてください。きっと、そこで素晴らしい仲間が、かけがえのない日々が、待っていると思います。
WARRIORSで会える日を楽しみにしています。(新2年 SA 河野馨)

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