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~子供達の笑顔のために~        東京都児童相談センターの紹介

児童相談所とは

 児童相談所は、児童福祉法に基づき設置されている行政機関です。
 原則18歳未満の子供に関する相談や通告について、子供本人・家族・学校の先生・地域の方々など、どなたからも受け付けています。
 児童相談所は、すべての子供が心身ともに健やかに育ち、その持てる力を最大限に発揮できるように家族等を援助し、ともに考え、問題を解決していく相談機関です。
 令和3年9月現在、都内には10か所の都立児童相談所、4か所の区立児童相談所があります。

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 児童福祉法施行規則では、都道府県知事は設置した児童相談所のうち一つを、他の児童相談所を援助し、その連絡を図るために、中央児童相談所に指定することができることとされています。
 東京都の場合には、児童相談センターを中央児童相談所として位置づけています。

東京都子供家庭総合センターについて

 東京都子供家庭総合センターは新宿区北新宿にあり、「児童相談センター(福祉保健局)」、「教育相談センター(教育庁)」、「新宿少年センター(警視庁)」という3つの相談機関が設置されています。
 それぞれの機関が専門性を活かしながら連携し、児童虐待、不登校、非行など、様々な問題を抱える子供や家庭を支援しています。

03 子供家庭総合センター1(3ページ)

児童相談センターの機能

 児童相談センターは、千代田区、中央区、新宿区、文京区、台東区、渋谷区、豊島区、練馬区、島しょ(大島支庁、八丈・三宅支庁、小笠原支庁管内)を担当しており、児童福祉司、児童心理司、医師、保健師などの専門スタッフがさまざまな相談にあたっています。

04 相談の種類(4ページ)

 また、東京都の中央児童相談所として、地域児童相談所に対する様々な援助を行うとともに、東京都全域を対象とする治療指導事業、電話相談事業などの各種事業や、児童相談関係機関との連携の場の設置など、センター固有の事業を展開しています。

治療指導事業
 -親子のサポートステーション「ぱお」-

 親子のサポートステーション「ぱお」では、不登校、友達関係が築けない、多動・衝動性があるなど、様々な問題を抱えた子供や家族、関係機関に対して、①治療指導事業、②家族再統合事業、③関係機関支援事業を展開しています。
  「ぱお」には、子供を専門にみている医師、心理・福祉職員、看護師、学習・各種療法(音楽、体育、造形、レクリエーション)の指導員など、専門スタッフがいます。

5 治療指導課

電話相談事業 
 -4152(よいこに)電話相談-

 「言葉が遅い」、「落ち着きがない」など子供の成長・行動で気になることについての相談や「育児が大変、疲れた」、「イライラして子供を叩いてしまった」 などの親からの相談、「友達とうまく遊べない」、「学校に行きたくない」などの子供からの相談等、18歳未満の子供に関するあらゆる相談を電話で受けています。
 電話は匿名で受け付けており、相談内容によっては、他の相談機関もご紹介しています。
 相談には、経験豊富な専任の相談員があたっています。

06 よいこに電話相談(6ページ)

中心的な役割を担う児童福祉司

 児童福祉司は、児童相談所において中心的な役割を担う福祉職の職員です。
子供や保護者との面接や家庭訪問、学校や施設など関係機関との会議などを行います。
 児童心理司等、他の職員と連携しながら、子供にとって最善の援助方針を考え、その後の指導を中心となって行います。

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子供の心に寄り添う児童心理司

 児童心理司は、子供への援助方針を考えるうえで必要な心理診断等を行う心理職の職員です。
 子供の心理検査や、子供や保護者に対する助言やカウンセリング、心理療法などを行います。
 児童相談所内での面接だけではなく、必要に応じて施設や家庭、学校などへも訪問します。

08 児童心理司(8ページ)

魅力的な情報を発信!
 -リクルートチームの取組-

 年々増加する児童虐待等の事案に対応するため、令和3年度から児童相談センター事業課にリクルートチームを設置し、児童相談所の業務を担う福祉職や心理職の採用に向けて、児童相談所の魅力や採用試験の情報等を発信しています。
 リクルートチームでは、児童相談所の仕事内容等を知っていただくため、出前講座も実施しています。
 出前講座は、児童相談所を取り巻く状況や実際の仕事内容、やりがい、職場の雰囲気等について児童相談所長OGや現役の児童福祉司が大学などに直接伺い、具体的にお話しします。オンラインによる出前講座も実施しています。
 詳しくは、「東京都児童相談所お仕事紹介サイト」をご覧ください。

09 リクルートチーム

東京都児童相談所お仕事紹介サイト
         https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/saiyou-jisou/

最後に 
 -児童虐待防止に向けて-

 虐待により、幼い命が奪われる痛ましい事件が後を絶ちません。児童相談センターを始め、都内の児童相談所で受けた虐待の相談・通告の件数も増加の一途をたどっています。
 虐待は、子供の健やかな発育・発達を損ない、子供の心身に大変深刻な影響を及ぼします。
 子供の人権を守るため、私たちはこの問題への理解をさらに深め、さまざまな機関と連携し、児童虐待防止に取り組んでいきます。

10 最後にOSEKKAIくん(10ページ)

東京都児童虐待防止公式ホームページ「東京OSEKKAI化計画」
           https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/osekkai/