スナップ撮影は「迷惑をかけてはいけない」の呪縛からは逃れられない
こんにちは、路上写真家のTokyo Street PIX/TPIXです。
小さい頃から、親や先生に「人様に迷惑をかけてはいけません」と言われながら育ってきました。
何か行動を起こす前に、誰かへの迷惑を無意識に勘案しています。
もしかしたら、これが原因で、何か楽しいこともやってみたいことも、諦めたことがあるかもしれません。
でも、最近、よく思うのですが、誰にも迷惑をかけないで生きるなんてできないし、迷惑ならこの世にいてはいけないのではないかと。
でも、たぶん、死ぬ日まであと何日あるかわかりませんが、ずっと誰かに迷惑をかけて生きていきます。
わたしも、あなたも。
話が壮大になり過ぎてきましたので本題に戻りますが、問題は私の撮影スタイルであるストリートスナップ撮影です。
スナップなので、相手の許可は取りませんし、勝手に撮影しているわけです。
許可をもらったら、そんなのはスナップではなくてポートレートですしね、一応。
基本的には堂々と撮影していますが、状況により、その場の雰囲気を乱してはならないときは「キャンディッド・フォト」という手法を使います。
直訳すると「盗み撮り」ですが、俗にいう「盗撮」とは似て非なるものです。
一般的な解釈では「盗撮」は法を犯す撮影のことで、「盗み撮り」または「隠し撮り」はイコール犯罪ではありません(著作権や肖像権はここでは関係ありません)。
でも、ふと思うんですよね。
撮られた人が、こちらが撮影していることに気が付いたとしても、そうでなかったとしても、迷惑かけているなぁと。
でも、そうしたら、ストリートスナップも撮れなくなるし。
でも、ストリートスナップ撮りたいし。
でも、迷惑ですよね。
ですから、私はストリートスナップを撮るために、毎日毎日、この葛藤と戦っているんです。
でも、たぶん、私自身、気が付いています。
私はストリートスナップを撮ることをやめないことを。
ということは、誰かに迷惑をかけながら撮り続けるしかないわけです。
誰にも迷惑をかけなくないなら、空と電柱を撮るしかないのですが、それだけじゃつまらないですしね。
誰にも迷惑をかけずにストリートスナップを撮ることは、自分の作風からは無理っぽいので、やはりこれからも迷惑をかけながら、撮り続けるしかなさそうです。
どうせ、生きているだけで迷惑をかけているのですから、あまり気にし過ぎて身体を壊して余計に迷惑をかけることになりますので、今日はこの辺で失礼させていただきます笑。
またお会いしましょう。路上写真家のTokyo Street PIX/TPIXでした。
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