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このBS/PLの特徴のECはどれ? #会計クイズ 2019年2月10日出題

今週はBS/PLの特徴を掴み、ECサイトを切り口にビジネスモデルの違いを掴むことが趣旨のような問題となっています。

では、問題

関連する企業は、
・楽天(モール型)
・Amazon(倉庫運営型)
・eBay(ネットオークション型)
・メルカリ(フリマ型)
の4社です。

それぞれの企業を調べていきましょう。

楽天

1997年に楽天市場の運営で設立した会社。
成長とともに事業展開を広げていき、2004年には日本野球界に参入することに成功。
現在の事業は”インターネットサービス”と”FinTech”となっており、事業系統図は下記のように示されています。

中長期の経営戦略では、

楽天グループ会員を中心としたユーザーに対し、様々なサービスを提供するビジネスモデル「楽天エコシステム(経済圏)」の構築を基本的事業戦略

を目指しており、エコシステムの拡大が企業成長につながるシナリオを描いています。
上記にある研究開発費に関しては、主に①AI/ディープラーニング、②ユーザーインタラクション・AR/VR、③規模・分散処理、④IoT・ドローン技術に使用しているようです。

BSの特徴は、証券事業の金融資産・カード事業の貸付金の合計で約半分を占めており、金融としての色合いが強くなっております。
セグメントの売上情報を下記に示しますが、インターネットサービスの方が、金融事業より約3倍程度の規模ですが、それでも金融事業としての特徴が財務諸表に現れることがわかりました。

Amazon

Amazonは自社で倉庫を持っているため、固定資産の比率が高めです。
会計上のGoodwillはのれんのことを意味し、16〜17年にかけて(これまでもですが)、企業買収がたくさんあったことがわかります。

ECを活用したロングテールで地元の本屋に勝つ戦略からスタートしておりますが、AWSのようなウェブサービスも展開し、アマゾンエコーのように音声アシスタントも行うGAFA一角のデータ企業です。

Amazonは他社に真似されないように特許も盛んに出願しており、アマゾンテクノロジーズで一括管理しています。

メルカリ

平成25年にC2Cマーケットプレイス”メルカリ”で創業した会社。
上場後はあまり業績の良い噂を聞かないようにキャッシュフロー計算書では、営業CF・投資CFよりも財務CFの額が気になるような状態になっています。

事業の核をなすメルカリアプリのMAU(月間アクティブユーザー)が増えていて、流通総額が増えている状態なので、メイン事業は順調と読み取れると思います。
事業系統図は下記通りです。

こちらもメルペイといった決済事業者を自前で事業化し、メルカリ経済圏を視野に入れ、事業を進めています。

話題のメルペイがどう影響するかが楽しみですね。

eBay

eBayの販売ページからコーポレートページに移るとinvestors向け資料があります。
ネットオークション型のeBayは販管費の方が売上原価より倍ぐらい計上されていることが読み取れます。

まとめ

海外の企業が含まれると途端に内容が薄くなりますが、海外の企業の出しているIRレポートを見つけ、読めるように訓練を続けていきます。

回答

回答はAmazonでした。

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