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cafeログ vol.7 2019年4月7日

東京駅八重洲地下街のcafeで読書会を行いました。
本日の参加者は、Kさん、Ud夫妻、Ueさん、Fさん、私の6人でした。

紹介された本は、
・街間格差
・ゆっくり、いそげ
・プラットフォームレボリューション
・フラッシュボーイズ
・クラシック音楽全史
でした。
それぞれの詳細を下にまとめます。

街間格差 Udさん(妻)紹介

街間格差とは、既に地方と都会とで広がっている格差が都内でも起こりうる話となっていることに関して、様々な切り口で街について考えるきっかけを与える本です。
ターゲットとしている時代は、東京オリンピック後ですが、これからは働き方も変わっていき、決して出社するのが必然で無くなる世の中に向かっています。
そうなると、生活に占める居住地の街にいる比重が高くなります。

観点は様々ありますが、街の新陳代謝の良さや首長方針の先進性は重要な要素のように感じました。

ゆっくり、いそげ 田中紹介

私の紹介した本で、所属しているコミュニティ(議論メシ)の設計につながっているらしい話を聞き、読んでみました。
元マッキンゼーの人がクルミドコーヒーというカフェを運営して、経済の”ゆっくり、いそげ”を自店舗で実践している考え方を書き記した本です。

国産のクルミは海外のクルミの3倍の値段ですが、クルミの生産地との関係性の中で、値段以上の価値交換を行うことで、国産のクルミを店に置くことができています。
お客様が受贈的な性質になるよう設計されており、健全な負債感がコアなファン作りに一役買っています。

議論メシでも同様の仕掛けをたくさん用意しており、特に特定多数の顔の見える関係を大事にしている点やギブから始める人が多い点は、コミュニティに心地よい負債感を感じさせてくれます。

議論メシで現在取り組んでいる内容を示します。

プラットフォームレボリューション Kさん紹介

プラットフォーマーの研究としてこの本を読んだようです。
今後のMaaSのあり方についても話をしました。

プラットフォーマーは生産者の事業規模(法人・個人的な感じ)とデータのやり取りといった軸でマトリックスを作成すると下記のようになります。

マーケット系のプラットフォームでは、やり取りが少なく、受発注ができるのみのものが当てはまります。
データのやり取りの多いSNS系では、時間軸で使われ方が異なるケースが多いようです。
Facebook→過去あったこと/Twitter→今起こっていること/Pinterest→未来興味があること
そして、この???としている第一象限には、MaaSが当てはまってくるだろうと予測されます。

今まで競合の兼ね合いでなかなか実現していない交通系のデータの画一化ですが、海外では進んでいる事例もあり、悠長と構えているタイミングではない状況のようです。
さらに加速させるために、ソフトバンク✖︎トヨタ自動車で共同出資会社MONETテクノロジーズを設立し、”MONETコンソーシアム”を立ち上げました。

これからのMaaSの動きに期待です。

フラッシュボーイズ Ud(夫)さん

HFTをご存知ですか。
高頻度取引のことで、金融で、A取引所とB取引所でごく僅かの売り板・買い板のズレをついた取引を行い利益を上げる取引手法です。

チカチカするボードでの取引のため、フラッシュボーイズ といったタイトルのようです。
これは小説ですが、現実にもHFTがあり、その理解に役立つ本として、紹介されました。

HFT事業者として重要なのは、取引所よりも優れたネットワーク環境で、物理層のハードエンジニアが特に重要らしいです。
光ファイバーが少し曲がるだけで、μ秒遅延し、それが取引に与える影響が大きいとのことです。

HFT事業者は日本やEUでは、2018年から金融庁への事業登録が必要となり、金融庁の管理対象となったそうです。

クラシック音楽全史 Ueさん

ワイン同様にクラシック音楽は、ヨーロッパ系のビジネスツールとして使われるようで、その研究として、読んだ本のようです。

宗教的な音楽から、国のための音楽へ変遷し、市民革命後は裕福な市民を対象とした音楽へと変化があったそうです。

また、1600年以降のものしか音楽として残っていないようで、音楽を残す形の事業が当時必要となり、芸術とともに国は豊かになったそうです。
日本の芸術とは成り立ちが違うように感じ、欧州が芸術を重要視する背景は、国力につながっていた歴史があったからかもしれませんね。

最後に

次回は、4月20日の朝、同じく東京駅地下のカフェで行います。
参加者はちょっとずつ増えており、一緒に読んだ本をテーマに、その本の理解を深めていきませんか。
参加したい方はコンタクトをお願いします。

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