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まじめに財務分析勉強会 第3回 2019年9月2日 #ファイナンスラボ

ファイナンスラボでのオープン勉強会に参加してきました。
今回のテーマはずばり”セブンイレブン”です。

ファイナンスラボって何?

大手町のランダムウォーカーさん(@OTE_WALK)が、 #会計クイズ  を中心に、ビジネスマンの3種の神器である会計(他は英語・IT)とビジネスを結びつける思考トレーニングを行うことのできるコミュニティです。
毎月テーマが設定され、毎週クイズを解きながらその分野について詳しくなれます。
(先月は”人材”、その前は”物流”、今月は”アパレル”がテーマです。)

毎月200枚に達する勢いのボリュームのある振り返りスライドをいただけるため、忙しい人でも、あとから学ぶことができます。

今までの勉強会は
第1回 オリエンタルランド
第2回 ソニー (前回開催の記事はこちら)
をテーマに、戦略を考案する会でしたが、難しすぎる声が上がったため、今回はセブンイレブンの様々な論点ごとでクイズを解き、さらに深く知ろうという会でした。

コンビニとは?

まずは、コンビニの定義から。
経産省の資料を参照します。

コンビニの価値は、
①いつでも営業している ②そこらへんにある ③ワンストップで揃う
所にありそうです。

FC(フランチャイズ)方式

日本に一気に広まった背景は、FC方式にあります。

本部・FCオーナー・ベンダー
がコンビニ商圏の登場人物です。

一部直営店を持っていますが、だいたいFC店です。
本部で一括でベンダーから仕入れて、FC店に配送します。
FC店の売上に応じて、加盟店からの収入を本部は受け取ります。
本部のノウハウやブランドを借りれるし、FC店とWin-Winな感じな構造です。

コンビニの強み

・POSシステムによる即時的な購買情報が得られること

過去問ですが、棚卸資産回転期間の問題です。
日販品もあり、圧倒的に短い13日がセブンイレブンです。
すごいことに、静脈物流と言われる返品物流がセブンイレブンにはないようです。

・商品開発力が優れている

即時的に属性情報が付加された購買データが手に入るため、メーカーがテストで商品を置きたくなる土壌ができています。
商品の置き場は、セブンイレブンがコントロールできますよね。

コンビニでPBブランドをたくさん見る背景には利益構造にあります。
それでも一緒にビジネスをやる旨味があることで敵にまわさなくて済むといった発想でしょうか。
最強チームが作れます。

ドミナント戦略で本部はウハウハ

エリア密集での出店戦略は配送効率が向上し、また、エリア内に競合が入る隙がなくなるため、本部の売上が確保されるようになります。

金融ビジネスにつなげる力

長期貸付金 711(百万円) に対して、
受取利息  2,458(百万円) となっています。
FC店の仕入に対して、先に加盟店に貸し付けて仕入れているため、見えない金利が発生しています。

また、現金商売をしているはずですが、1,880(十億円)の資産合計に対し、現金および預金は、50(十億円)しか保有していません。
それは、預け金として、グループ会社へ現金の融通をしているからです。
セブン&アイHDとすれば、金の成る木として、非常に優れたものであることが読み取れます。

持ち帰りディスカッションテーマ

ここまでセブンイレブンを見ると、優れているように見えますが、FCオーナーありきのビジネスモデルです。

パートナーがいなくなれば、継続は難しくなります。

そこで、持ち帰りのテーマは、
24時間営業の是非を本部としてどう考えるか
です。

興味があれば、一緒に考えてみましょう。

最後に

このような会計を通じて、ビジネスを深く知る活動をファイナンスラボ内で行なっています。

興味ある人は参加してみてはいかがでしょうか。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。


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