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#おうちでプライド2021オンライン配信の舞台裏

こんにちは。東京レインボープライド(以下、TRP)の事務局を担当してます伊芸です。

今日は僕の主眼で「TRP2021」のオンライン開催に至った経緯や裏側をお話しさせていただきたいと思います!よろしくお願いします。

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初のオンライン開催をしたTRP2020
2020年3月、新型コロナウイルスが猛威を振るい、緊急事態宣言が出るかもという話が出始めた。「今年は例年に負けない大規模なイベントをやりたい」。そう意気込んで準備をしていたTRP2020だっただけに、開催約1か月前のタイミングで中止にするべきなのか…メンバー全員が頭を悩ませた。

そして、下した決断は代々木公園での開催を中止

TRPの会場には国内だけではなく海外からも参加があるため、今の状況でイベントを行うのは参加者の安全を守れない。代々木公園でTRPを開催することがTRPのミッション達成に向けた一番の事業だったために中止の判断はとても辛い選択で、その後の意気消沈は大きかった。

けれど、中止を発表した後も本当に何もやらなくていいのか、何かできないか、と、この状況下でどうやったら代々木公園でのイベントが開催できるのか?ということを模索してきた。オンラインだったら参加者の安全を守れるイベントが実施できるんじゃないか?ということで、まだ当時は馴染みの薄かったオンライン配信に急遽チャレンジしてみよう!となった。

というところまでが、去年の中止発表からオンライン開催に切り替わった経緯だかが、「・・・で、誰が配信作業するの?」という問題がすぐに上がった。そもそもオンライン配信の経験ないし、方法もわからないし、機材もない。専門会社に依頼するにも資金がないし、何よりあまりにも直前すぎる・・・。何度も慎重に話し合いを進めた結果、自分たちでできる最低限の範囲でやろうと決めた。といっても結局配信の知識がないことに変わりはなかったので、猛勉強するしかなかった。

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もともとパソコン関係が好きだったので、僕が配信の担当になったけど、よく2週間で準備できたなって思う。笑 
正直なところ、考えうる準備はしてきたから何とかなるだろうと思っていた。でも実際には、操作ミスはできない、流す順番を間違えてはいけない、音声チェックもしないといけない、放送事故を起こしてはいけない。もちろん配信は複数人で作業しているが、配信のPCは僕の操作。僕のクリック操作に全プレッシャーが襲いかかった。1日目に3分くらい配信が落ちてしまった時は本当にパニックだった。
この配信が終わった後の反省会で、「もう二度とやりたくない」と話したことだけは覚えている。

去年のTRP2020の配信ダイジェストはこちら!
因みに配信作業は、配信1名(僕)、Zoom操作1名、同録1名、Twitterコメント表示・ネットワーク1名、コメント収集8名、そして現場監督1名、SNS発信1名で行った。


TRP2021もオンライン開催へ
そして今年も引き続き新型コロナウイルス蔓延防止の観点から代々木公園での開催を中止。前年の反省を生かし、オフライン開催の中止判断を1月には決定した。判断を早めたことで、今年はオンラインイベントの準備にかなり時間を割くことができた。前年以上に多くの方のご参加をいただき、多くの企画を入れることにし、配信の作業も業者に依頼することにした。その分昨年よりは ”作業の面では" ゆとりができたと思う。

元々は昨年と同様で事務所で感染対策をしっかりした上で自分たちの手だけで配信をしようと思っていた。配信機材やカメラ、マイクもしっかりと用意して、よりクオリティの高い配信を・・・と意気込んでいたけど、そういえば去年「もう二度とやりたくない」って感じてたこと忘れてました。笑
そう考えてた時、配信会場にぜひうちを使ってくださいと、ギークピクチュアズさんにお声がけをいただいた。

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ギークピクチュアズさんのラウンジでは過去に配信をした実績もあり、その際の配信業者のG.G.Cさんをご紹介いただいた。

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配信業者に依頼し、配信会場もお借りできることになったけど、3月下旬からはその調整が非常に大変だった。毎日のように打ち合わせを行い、秒単位の昨年以上に超細かいタイムスケジュール、出演者の方々のクレジットテロップを作ったりCMを編集したり、会場施工の背面パネルのデザインを作ったり、、、なんだかんだ去年以上に大変だった。笑

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会場の準備は前日に行った。背面パネルを施工している様子。ロゴが並ぶとTRPも本当に大きなイベントになったなと実感します。ここまで支えてきていただいた皆様に感謝です!

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配信機材の準備が着々と進んでいく。こうやって設営機材を見ていると、テレビ番組の舞台裏はもっと複雑で想像もつかない光景なんだろうなぁと思った。一度は裏側を見てみたいけど。

尚、スタッフや出演者は全員PCR検査を実施し、陰性を確認した上で配信を行っております。また配信中CMの時間を利用し小まめな換気、小まめな消毒を実施しております。


配信当日。とても素敵なお弁当が届いた。

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ポーク卵おにぎりに「レインボープライド」と焼印が押された特別仕様で配信前にテンション⤴︎ こういう配慮は本当に嬉しいですね。お弁当屋さんありがとうございます!


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配信がスタートしてからは1時間ほどでは総視聴者数10万人を突破。その推移は去年の配信を上回る勢いだった。去年の今年の生配信はかなりスムーズに進んでいき、順調・・・かに思たんだけど、やっぱり生配信にはトラブルがつきもの。

時間になっても出演者の方が連絡つかない、次の出演者の方に出演を繰り上げてもらおうにも直前のスケジュールのため繰り上げできない、配信も後半側であったため代わりに差し込めるコンテンツがない・・・。配信会場内はピンマイクで声を拾っちゃうから誰かと何かを相談するってのもなかなかできない、まだCMにもいけないからMCと相談もできない・・・。もう大パニックだった。笑

そんな中僕が出して全員をパニックに巻き込んだ渾身のカンペはこちら。

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事務局として今年の一番の大きな成果は後援を多くの地域からいただいたこと。これまで代々木公園でTRPを開催していた時は、渋谷区内でのイベントであったため渋谷区からのみ後援をいただいていた。前年の実施からオンラインだと様々な地域から参加されるということもあり、多くの自治体へ後援の相談をした。

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結果として83の自治体より後援をいただくことができた。その中である自治体は「自治体としてパートナーシップ宣誓制度を始めたが、まだまだ市民の理解は低く、近隣の市町村へと理解が波及していない。この後援をきっかけにより理解を深めたい」と、とても勇気をもらえる回答をいただけた。お声がけをした自治体は合計で約120。様々な事情により後援いただけなかったところはあったがまた機会があったらチャレンジしたい。個人的には僕の出身地から後援をいただけたのは本当に嬉しかったし、TRP2021配信中のコメントでも同様の意見がいくつかあった。自治体がプライドイベントへの応援をしてくれることは、多くの当事者にとっても活力になったと思う。

最後に。新型コロナウイルス感染拡大防止のため2年に渡りオンライン開催へと切り替えてまいりましたが、オンラインだからこそ参加できた方や、初めてTRPを知っていただいた等、新たな気づきとなりました。どんな時でも誰もが自分らしくあるために、歩みを止めず、東京レインボープライドは邁進していきます。一緒に声を上げていきましょう!
声をあげる。世界を変える。〜 Our Voices, Our Rights. 〜 ハッピープライド!

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「はい!OKでーす、お疲れ様でしたー」