都民が事業を提案する仕組み=都民提案!事業化された方へインタビューしました。
こんにちは!「都民のアイデアを、都政に還元する」都民提案担当です。
都民提案のインタビュー企画、第2回をお送りします。
ご登場いただくのは、古賀康彦映像製作所代表 古賀 康彦(こが やすひこ)さんです。
自転車を安全に利用していくために
古賀康彦映像製作所代表の古賀さんからは、「“自転車は左側通行”自転車に小さいステッカーを貼る事業」をご提案いただきました。自転車は左側通行というルールの普及啓発を図るため、自転車に貼り付けるステッカーを作成し、広く配布していく事業です。
普段の生活にとても身近な視点でのご提案ですが、その裏には、ご本人が歩まれてきた人生での経験や、秘めた熱い想いがあったようです!
興味深いお話をたくさんお伺いしました!
「ステッカー」を起点に、ぜひ身近な人との会話を
―今回、東京都の「都民提案」にご応募いただいたきっかけは何だったのでしょうか?
古賀さん:東京都の公式LINEの投稿から、「都民提案」を知ったのがきっかけです。
元々、普段自転車に乗る時、車道の右側を走る人も多く見かけていて、危ないと感じる場面が多かったです。ポスターなどでルールを守るよう呼びかけることもありますが、僕にはそうしたやり方がやや堅苦しく感じていたんです。そんな中で、ステッカーを自転車屋さんなどで配ることで、それをきっかけに、家族内などで自転車の交通ルールを教えたり会話する機会が作れればと思い、この提案をしました。
人と人との距離感を、近づけることができたら
―この提案を通じて、どんな東京にしたいという思いはありますか?
古賀さん:実は僕、学生時代にイタリアに長く住んでいたんです。その後、日本に戻って来たんですが、東京って「これはこうしてください」みたいな、ルールを呼びかけるポスターとかたくさんあるじゃないですか。結構そういうのが、僕にとっては、堅苦しいと感じていたんです。
例えば、優先席とかも、多分みんな話しやすければ、座りたい側も「腰痛いから座らせてほしい」って、優先席じゃない人にも言えるだろうし。ルールに頼りすぎて、そういう会話が失われているような部分がある気もするんです。
人と人が話すときも、日本だと、常に相手の様子を伺いながら、気を遣いながら話すじゃないですか。イタリアはそういうのは一切なくて、自由に喋って来るんです。それがいいかどうかわからないですけど、経験した身としては、人と人との距離感は、向こうの方がいいかなと思ったりはします。
―そうしたこれまでの人生でのご経験があって、今回の「ステッカーを起点に、会話を生んでほしい」という想いに繋がっているんですね。
古賀さん:確かにそうですね。この事業をきっかけに、そうした会話が生まれて、東京の人と人との距離感がもっと近づけばいいなと思います。
ブレイクタイム☕
―最近のマイブームなどはありますか?
古賀さん:仕事では映像制作をやっているんですが、ここしばらくは映画を観るのが億劫になってしまって、観ていなかったんです。でも最近、『PERFECT DAYS』を観る機会がありまして、もう涙が止まらなかったです。感動しました。
アイデアって、悪いものはないんじゃないか
―今年度も提案の募集を開始していますが、提案を考えている都民の方へ伝えたいことはありますか?
古賀さん:そうですね…。アイデアって、悪いものはないんじゃないかと思うんです。なので、まずは提案して、形にしてみる、実際に書いてみる、これがいいんじゃないかと思います。どういう提案がいいかなって悩むようであれば、友達に聞いてみるのもいいと思います。
―お話しいただいたとおり、複数人で相談して提案するのもOKですので、ぜひご友人・ご家族などとも話し合って、たくさんの提案をお寄せいただきたいと思っています。
本日はありがとうございました!古賀さんの今後のご活躍をお祈りしています!