都民が事業を提案する仕組み=都民提案!事業化された方へインタビューしました。
こんにちは!「都民が提案し、都民が選ぶ」都民提案担当です。
都民提案のインタビュー企画、第1回をお送りします。
ご登場いただくのは、玉置 陽葵(たまき ひより)さんです。
インクルーシブな社会づくりに向けて
玉置さんは、「インクルーシブ体験」プログラムを提案してくれました。
インクルーシブシティ東京の実現に向け、障害のある人と関わる体験学習の機会を都立高校生に提供するという事業です。
事業を提案したときは、高校生だった玉置さん。ご自身が障害をお持ちとのこと。ご自身の経験から秘めた思いや、事業への期待…などなど、たくさんのお話をお伺いしました!
障がい者と健常者の壁をなくすには
―今回、東京都の「都民提案」にご提案いただきましたが、提案のきっかけは何だったのでしょうか?
玉置さん:学校から案内があって、興味があったので応募しました。
私自身高校に入ってから、自分の病気のことを隠さずに伝えることを心掛けています。「知ってもらうことで周りの意識が変わる」ことを自分自身、一番実感しています。障がい者と健常者の壁をなくすという面で、少しでも多くの人に、障がい者の実情や街中でのバリアを知ってもらいたいと、ずっと思っていました。
心の面のバリアフリー
―事業として選ばれ、今年度から進められていくわけですが、事業に対する期待はありますか?
玉置さん:物理的な面だけでなく、心の面でのバリアフリーが変わっていってほしいと思います。変に気を使いすぎて、障がい者の人との接し方がわからないという方もいると思いますが、そういう風に考える必要はないなって思っています。私自身、SNS等を通じて、自分の言葉で発信することを心掛けています。この事業でも、障がい者のことを知ってもらうため、いろんなことを発信し、届くといいなと思っています。
自身の想いが東京都の事業として形に
―今回「都民提案」に応募されて、これまでと気持ちの面などでの変化はありましたか?
玉置さん:自分の中の問題意識のイメージはあっても、それを形にするためにどう動いていいか、どうやって実現させたらいいのか、今までわからなかったのですが、この提案で実際に都として動いてくれるのはすごく嬉しいです。目標にしていたことが形になっていくのを実感できました。
ブレイクタイム☕
―尊敬する人は?
玉置さん:サッカー選手の権田選手です。10年以上応援し続けてます。幼稚園のころ、権田選手の「ゴンちゃん」という愛称から好きになりました。権田選手も病気や挫折がありながらも、それを乗り越えて、活躍されていて、熱い男!ってところが尊敬します。
都民提案で得られた「気付き」
―事業として形になり、都知事から感謝状を贈呈された玉置さん。今年度も提案を新たに募集していきますが、提案を考えている都民の方へ伝えたいメッセージはありますか?
玉置さん:友達との会話で、「最初は私と一緒に出掛けた時に、車椅子の人が困る場面に気づくようになったけど、時間が経つにつれて、一人の時でも、車椅子の人はここが困りそうだなとか、気付く場面が増えた」という言葉がすごく印象に残っています。様々なきっかけを通じて、色々なことに気付いてもらえると感じているので、新たな提案に向けて、色々と考えてもらえたら嬉しいです。
今後に向けての「挑戦」
―最後に、今後、玉置さんが挑戦してみたいことはありますか?
玉置さん:4月から大学生になり、社会福祉士を目指して勉強します。また、私自身、モデル活動や、SNSでの発信などをしているので、福祉と芸能の両面でマルチに活躍できる人を目指していきたいです。
―ありがとうございました!
玉置さんの今後のご活躍をお祈りしています!