見出し画像

頭金無しで世田谷にマンションを買ってみる。第2章~内見した感想

内見した物件の感想

 前回絞り込んだ条件に従って抽出してもらった物件の間取り図をスクリーニングしてくと、だんだんと判断力が磨かれてくるのがわかります。100件以上の間取り図を一気に見ていくと、オーソドックスな間取りが掴めてきて、あとは立地や広さ、価格など後半になるにつれてスクリーニング精度が上がっていきます。
 そのような作業を経てピックアップした4件を内見し、我々が感じた良かった点と悪かった点をお伝えしたいと思います。

①東急大井町線等々力駅徒歩13分 築36年 2LDK

画像1

良かった点
・リフォームしたばかりで、内装がきれい
・部屋が広い(60平米)
・価格が予算より低め(4000万円以下)
・等々力に土地勘あり

悪かった点
・駅から遠い(記載は13分だが、駅から緩い坂道で幹線道路を横断する信号待ちに5分近くかかるので実際は15~20分)
・小学校と道路が近い
・修繕積立費がやや高め

総評
 やや築古の範囲に入るものの物件のスペックは満足できるクオリティでした。私たちの担当者もキッチンのグレードやサッシのグレードが高く、リフォームのクオリティが高いとの評価でした。ただし、最寄駅から遠いのが最大のネックで断念。実は内見をする前週に実際に最寄駅から歩いてみました。その時点で「正直キツイ」との意見で一致していました。
 内見の短い時間ではどうしても内装に目が行きがちですが、周辺環境や住んだ後の生活を厳しめにシミュレーションするのが大事ですね。


②京王線桜上水駅徒歩5分 築17年 2LDK

画像2


良かった点
・築年数が新しい

悪かった点
・部屋の印象が記載の数値より狭く感じた
・京王線と桜上水駅に馴染みがない
・選んだ中では価格が高め

総評
 私たちが選んだエリアは世田谷区が中心だったため、高価格帯もしくは築古物件が多くなりがちで、選択肢を増やすために京王線も範囲に入れていました。世田谷区にはこだわらず、子育てのしやすさも踏まえて杉並区もありかな、という感じで内見先に選びました。適度にリフォームされていて、やはり新しいというのは魅力的だったのですが、これまで馴染みのない街にいきなり家を買うのは漠然とした不安もあり、築年数の新しさを越えるプラスポイントは無かったため見送りとしました。
 物件を見るときは減点評価にしがちでしたが、プラスのポイントがないというのも「購入」というモチベーションには繋がらない理由になることを実感しました。

③東急目黒線武蔵小山駅徒歩6分 築35年 2LDK

画像3


良かった点
・駅から近い
・急行が止まる武蔵小山駅

悪かった点
・リフォームの質が悪い(設備が安物との指摘)
・隣のマンションが怖い・・・

総評
 物件としては貴重な武蔵小山駅徒歩圏内のファミリー向け2LDK。価格も予算内でしたが、これも担当者の評価によると、リフォームのクオリティが低いとのこと。確かによく見るとキッチンや床、壁は安っぽい作りです。
 内装はさておき、この物件最大のネックは隣のマンションの管理状態が非常に悪いことです。隣は飲食店やカラオケが入る雑居ビルとマンションが一体になったような建物で、ゴミや鳥の糞が散乱し、窓を開けて酒を飲む中華系と思われる住人と你好(ニーハオ)な距離なのです。これは想定外でした。
 あとは立ち会ってくれた売主側の不動産屋の人がちょっと感じが悪く、検討には値しないという結論です。内見する物件のクオリティやフィーリングはもちろん、正面や両隣の建物との相性も大事だとそのとき学びました。

④都営三田線西巣鴨駅徒歩1分 築29年 2LDK

画像4


良かった点
・地下鉄の駅とほぼ直結
・リフォームしたばかりで部屋が広い

悪かった点
・周辺環境(スーパーなど)
・日当たりが悪く幹線道路の音が聞こえる

総評
 私が以前、巣鴨に住んでいたことから巣鴨、西巣鴨までを候補に入れていました。駅直結の中規模マンション、リフォームしたばかりで、かつ大規模修繕中ということもあり管理状態は良さそうです。
 この物件のネックは日当たりと騒音ですね。バルコニーは南西向きですが正面にも大きなマンションがあり、日中でも日当たりが良いとは言えません。また、幹線道路の角に建っているため、二重サッシでもかすかに道路の騒音が聞こえることが残念でした。価格も予算いっぱいでこの立地はあまり心弾まず、見送りとしました。

内見をするうえでの事前準備

 長期間住むことを前提としない賃貸の感覚で内見をすると、内装や外観に目が行きがちですが、購入の場合の内装はリフォームもできるし、立地や周辺環境に重点を置いて内見をすることが重要だと実感しました。

 担当者を連れ立って内見をすると、どうしても1件当たり15~30分が限界なので、できることなら前週の週末にでも周辺環境を冷静にチェックする時間を設けることをおすすめします。特に駅から10分以上の物件は、実際に最寄駅から歩きながら、車通りの多さやスーパーの位置などを確認して生活するときのシミュレーションをすると、より冷静に物件も評価できると思います。直線距離だと徒歩9分だけど、駅までに歩道橋が二つもある(!)なんてこともあったりしますので。

 次章では、住宅購入でもっとも苦労した「住宅ローン」についてお杖しようと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?