新型コロナウイルスに関係する内容の可能性がある記事です。
新型コロナウイルス感染症やコロナワクチンについては、必ず1次情報として厚生労働省首相官邸のウェブサイトなど公的機関で発表されている発生状況やQ&A、相談窓口の情報もご確認ください。※非常時のため、すべての関連記事に本注意書きを一時的に出しています。
見出し画像

賀来座長 ごあいさつ

iCDC(東京都公式)

このたび、10月1日付で、あらたに立ち上がりました東京 i CDCの専門家ボードの座長ならびに東京都参与に就任いたしました賀来満夫(かくみつお)です。
今後、新型コロナウイルス感染症をはじめ、さまざまな感染症に関する最新の科学的事実や情報などを小池百合子都知事、都民の皆様方へお伝えし、皆様方の安全・安心な生活に貢献できるよう努力してまいりたいと思います。
すこし、自己紹介をさせていただきます。
出身は大分県で、長崎大学医学部を卒業した後、大学院で感染症の基礎的研究に取り組み、その後、アフリカケニアの中央医学研究所で感染症予防プロジェクトに取り組みました。
アフリカから帰国後は、長崎大学で感染症・呼吸器内科を専門として診療、研究などに取り組み、自治医科大学、聖マリアンナ医科大学を経て、1999年に東北大学医学部の教授に就任し、以後20年間にわたり、感染症の診療・予防・研究に取り組んでまいりました。昨年4月からは、東北医科薬科大学感染症学特任教授として、感染症に関する診療・予防・研究に従事しています。

《経 歴》
昭和56年  長崎大学医学部 卒業
昭和61年  長崎大学大学院医学研究科 修了 (医学博士)
昭和61年  国際協力事業団医療専門家 (ケニア中央医学研究所)
昭和62年  長崎大学医学部 第二内科学教室 (感染症グループ)
平成 7年  聖マリアンナ医科大学 微生物学教室 助教授
平成11年  東北大学大学院 感染制御・検査診断学分野教授
平成15年~ 世界保健機関(WHO)感染症・感染制御 アドバイザー
平成23年~ 厚生労働省 厚生科学審議会 感染症部会 委員
平成27年  東北大学大学院 総合感染症分野教授 (併任)
平成29年~ レジリエンスジャパン推進協議会 災害時における
       総合感染症対策検討ワーキンググループ 座長
平成31年  東北大学 名誉教授・客員教授
同年     東北医科薬科大学医学部


画像1

昨年12月31日に中国・武漢で報告された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、世界全体に感染が広がり、4,000万人を超える方が感染し、日本でも10万人弱(※10月28日24時時点・厚生労働省)、東京都でも3万人を超える方が感染しています。
この新型コロナウイルス感染症は私たち人類が初めて経験する未知なる感染症であり、まだ分かっていないことも多いのですが、一方で感染をうけない、うつさないポイントも分かってきました。すなわち、この新型コロナウイルス感染症は“すれちがった”だけで感染するようなものではなく、感染をうけやすい、うつりやすい環境や状況が分かってきました、それが、いわゆる「3密」: 密閉空間・密集・密接です。この「3密」となる環境や状況になることをいかに避けることができるかがまず大切です。
加えて、飛沫感染を防止するための「密接した状況でのマスクの着用」や「ウイルス数を減らすための換気」、接触感染を防止するための「こまめな手洗い」や「手で触れやすい物や箇所の消毒」、です。新型コロナウイルスの感染を完全に防ぐことはできませんが、感染症の伝播を総合的に対応していくことでリスクをさげていくことができます。

画像2

新型コロナウイルス感染症の感染が拡大している現在、ソーシャルディスタンスの確保など、いわゆる三密にならない工夫は必要なものです。しかし、その一方で人と人がふれあう機会が少なくなり、寂しさや辛さによるストレスが増えてきています。また、社会活動、経済活動を回していかなければ社会は破綻してしまいます。
Withコロナの時代の中で、感染をゼロにすることはできなくても、私たちの取り組みで感染のリスクを減らしていくことはできます。感染のリスクを下げていく、コントロールするために、最も大切なことは、私たち個人個人の意識と行動です。マスクの着用や手洗い、換気、消毒などを行っていくことは、自分を守り、そして大切な人たちを守ることになります。
感染症はすべての壁を越えていくもので、個人の病気であるとともに、社会全体の病気です。

画像7

人が営む社会生活のなかで、感染症が伝播しないということは残念ながらありえません。特に、家庭、学校、職場などの集団生活の場、オリンピックなどの人が集まるイベント、ヒトの往来が多い環境、災害時などは特に感染発症リスク、微生物伝播リスクが高まります。

画像4

感染症に対応していくためには、感染症は社会全体のリスクであるとの認識を共有し、感染予防のポイントなどについての情報を共有し、理解を深めていく。そして感染症対策にみんなで、社会全体で取り組んでいくソシアルネットワークを構築していくことが大切です。

画像5

画像6

10月1日に東京都に東京ⅰCDCが設置されることになりました。この東京ⅰCDCには、専門家ボードとして日本を代表する多くの感染症の専門家が参加し、ネットワークを作り、都民の皆様方を支援する活動を開始しています。
人と人が連携し、お互いに協力し、行動していくヒューマンネットワークの構築こそが感染症に対する最も強いワクチンになり、“新型コロナウイルス感染症に打ち勝つ力”となることを信じています。

画像7

これから、この東京都noteで、東京ⅰCDCの専門家から新型コロナウイルス感染を防ぐためのポイントなど、さまざまな情報を分かりやすくお伝えしていくことにしています。
皆様、何卒よろしくお願いします。



この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
iCDC(東京都公式)
東京 i CDCは、感染症に関する政策立案、危機管理、調査・分析、情報収集・発信など、効果的な感染症対策を一体的に担う常設の司令塔です。詳しくは、こちらをご覧ください。https://note.com/tokyo_icdc/n/n2557135e522a