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ワクチン接種が済んだ後、あなたはどう行動しますか?-都民アンケート結果から(2)

こんにちは。東京iCDCリスコミチームです。

3回にわたり、都民アンケート調査の結果をお届けしています。第1回では、都民の新型コロナのワクチンに対する接種意向、接種しない理由について述べました。
この第2回では、接種が済んだ後の行動について見てみたいと思います。

その前に、まずは下の図をご覧下さい。都民が現在、新型コロナの感染予防策にどれくらい取り組んでいるかの調査結果です。

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これらのグラフから、長引く感染流行のなかで、都民のみなさんが感染防止対策を継続していることがうかがえます。
とくに、マスク着用や手指衛生は実施率が高く、90~95 %の人が気をつけています。「密を避ける」、「大人数での食事をひかえる」、「体調不良時の外出をひかえる」といった項目では85 %程度の人が「いつも/まあ気をつけている」と回答しています。
それらの項目に比べると、「日中の外出をひかえる」、「夜間の外出をひかえる」、「県境またぎの移動をひかえる」の項目では気をつけている割合が60 %弱~75 %弱と少なくなっているようです。

ではこれらの感染対策の実施行動は、ワクチンを打ち終わった後にはどうなるのでしょうか。下の図をご覧下さい。

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「マスクの着用」「手指衛生」「こまめな換気」については、8割前後の人がワクチン接種後の行動は「変わらない」とし、「減る」・「やや減る」の回答は5 %程度となっています。また、「テレワーク」については、該当者の約7%が「減る」・「やや減る」と回答しています。
続けてもう1枚、グラフをご覧下さい。

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こちらのグラフにある10項目についても、「変わらないと思う(変わらない)」との回答がもっとも多くなっています。
しかし、「増える」「やや増える」との回答も10~20 %見られます。とくに、「同居家族以外との飲食」、「日中の外出」、「県境またぎの外出」は「増える」「やや増える」とする割合が20 %程度となっています。

ワクチン接種は新型コロナ感染症のリスクを軽減する効果が期待されています。しかし、感染性の強いデルタ株の影響によりブレークスルー感染(ワクチン接種後の感染)も発生しています。ワクチンを2回接種した後も感染リスクはゼロにはなりません。ワクチン接種後も一人一人が身を守るため、基本的な感染予防策を続けることの啓発が必要です。

ここまで、今回の都民アンケート調査の結果からは、

○ 基本的な感染予防策は、引き続き高い割合で実施されていること
○ ワクチンを2回接種した後に、同居家族以外との飲食や日中の外出等が増えるとの回答が見られること
○ ワクチン接種後も基本的な感染予防策を続けようとの啓発が必要となること

が分かりました。

結果報告の第1回では、新型コロナのワクチンの接種意向と接種しない理由等について書いています。また、第3回では、新型コロナワクチンへの考え方(自己決定権、インセンティブ等)を記載しています。ぜひご覧下さい。





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