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昭和のヒーロー・ヒロインを描こう。

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昭和時代に子供心を鷲掴みにした漫画やアニメ・特撮のヒーロー・ヒロインたちを描きます。個人的な好みを全面に押し出しているため、ちょっと渋めのキャラ・チョイスになっています。
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記事一覧

珠玉のSFジュブナイル『バオー来訪者』を知っているか!?【昭和のヒーロー・ヒロインを描こう。vol.009】

『魔少年ビーティー』で独自のセンスと世界観を披露し、一部マニアから注目を集めた荒木飛呂彦先生が連載第2作として満を持して発表した『バオー来訪者』。スティーブン・キングなどの海外SFを感じさせるスタイリッシュかつインパクトの強い漫画でした。 『魔少年ビーティー』同様に一部からは熱狂的に支持されましたが、ジャンプの中心読者のハートを掴めず単行本全2巻で終わっていしまいます。短いながらストーリーはとても良くまとまっており、SFジュブナイル漫画の「伝説的作品」として今なお多くの

「大いなるマンション、セザ~ル」懐かしCM「あのクマ」がSF活劇OVAで主役を張る!?【昭和のヒーロー・ヒロインを描こう。vol.008】

昭和の末期ごろ、セザールという不動産会社が印象的なTVCMを流していました。 全国で流れていたかはわかりませんが関東圏の昭和キッズなら「大いなるマンション、セザ~ル」というナレーションに聞き覚えがあるはずです。 困ったことが起きると西部劇的なBGMとともに保安官的な姿をした、くまの「セザールボーイ」が登場し、森の動物たちの窮地を救い、白馬に乗って去っていく(去らないこともあったかな)という内容でさまざまなバージョンが作られました。 不動産のCMとしてはわりと意味不明で

iPhone11のトリプルレンズを見るとスコープドッグを連想してしまい、ついつい「むせる」のはヲタクの定めですよね?【昭和のヒーロー・ヒロインを描こう。vol.007】

Illustration:ATM-09-RSC スコープドッグ レッドショルダーカスタム 新たに発表されたiPhoneのトリプルレンズを見たとき、多くの昭和派アニメファンは「スコープドック」のそれを連想したのではないでしょうか。 というわけで、スコープドックをモチーフにiPhoneのケースとしてデザインしてみたのがコレ。データ上で作っただけで実物を作ったわけでないですが、思った以上にバッチリとハマっております。 似たようなことは誰もが考えるでしょうから、もしかしたら

あの日ガンダムは大地に立った。【昭和のヒーロー・ヒロインを描こう。vol.006】

『機動戦士ガンダム』第1話のサブタイトルは「ガンダム大地に立つ」でした。 その後40年以上に渡りシリーズ作品や関連商品、そして多数のフォロワーやマニアを生み出していく最強クラスのコンテツの誕生のタイトルとしては、これ以上ふさわしいものはないと思います。 1979年4月7日 、世界に誇る巨大コンテンツ『ガンダム』は、文字通り雄々しく大地に立ち上がったのです。 ・『機動戦士ガンダム』(きどうせんしガンダム、英:MOBILE SUIT GUNDAM)は、日本サンライズ制作の

萌え以前のスーパーヒロイン「白鳥のジュン」はもっと評価されるべき。【昭和のヒーロー・ヒロインを描こう。vol.005】

タツノコプロの王道とも呼べるアクション中心のSFアニメの元祖で『新造人間キャシャーン』や『宇宙の騎士テッカマン』といった変身ヒーローによるSFアクション物を生み出ていく礎となった作品です。 ガッチャマン自身も『ガッチャマンII』『ガッチャマンF』と続編が作られたり、平成期にOVAや新作、実写映画が作られるなど、高い知名度と人気を誇っています。 個性豊かな5人の科学忍者隊戦士のなかで紅一点だった「白鳥のジュン」は、華麗さと強さを兼ね備えており、その活躍ぶりとノースリーブの

昭和のヒーロー・ヒロインを描こう。 04:スーパースリー

夕方のアニメ枠で何度も放映されていた米アニメ『スーパースリー』。コイル、フリー、マイトという3人組のバンドが有事にスーパーヒーロに変身し個性的な能力を使って事件を解決していきます。 なかでもパラパラと分身するマイトが大好きで、今回はマイトのみをフィーチャーしたイラストを描いております。 ラリホーラリホーラリルレロン♪ という軽快な日本版OP曲は子供たちの脳髄に染み込む名曲でした。 その後、『ドラクエ』人気で「ラリホー」は眠りの呪文として名詞化しますが、自分にとって「ラ

昭和のヒーロー・ヒロインを描こう。 03:超人ロック

永遠の命を持つという、神の如き「宇宙最強のエスパー」ロック。 『超人ロック』は1967年の同人誌を出発点に、主に週刊少年キングで連載されていた作品ですが、その他の雑誌等に掲載されることも多く、キング休刊後も掲載誌を転々としながら50年以上にわたって継続していく様は「永遠に生き続ける超能力者」の姿そのもの。 平成時代も生き抜いたヒーローですが「昭和のヒーロー」の範疇に入れて問題ないでしょう。 流線型の髪型は、『スター・シマック』『ジャスティ』など、他のエスパー漫画の主役に

昭和のヒーロー・ヒロインを描こう。 02:ハートカクテル

グラフィックデザイン調のお洒落な作風で一世を風靡した、わたせせいぞう先生。透明感に溢れた色彩感覚豊かなフルカラーの画風は新鮮かつ印象的でした。 『ハートカクテル』は毎回4ページほどの連載で、語られるのはちょっと切なかったり、にやけちゃうぐらいの恋愛だったり……といったトレンディ(死語)な大人のラブストーリー。お洒落な画風とライトな雰囲気で、その世界観は多くの人に憧れを抱かせました。 今回はAdobe Illustratorでその作風を再現してみましたが、デジタルと非常

昭和のヒーロー・ヒロインを描こう。 01:名たんていカゲマン

小学館の学年誌やコロコロコミックで人気を博したギャグ漫画「名たんていカゲマン」。シンプルかつシャープな線で描かれた見やすい絵、センスあふれるデフォルメ、子供心にそのハイセンスさに魅了されました。 カゲマン、シャドーマンの主人公コンビはもちろん、「19」という数字に異様な執着を見せる怪人19面相をはじめ、敵キャラたちも個性が際立っており、毎月読むのが楽しみでした。 「そのときカゲマン少しもあわてず!」 「ガハハ」 「くそったれ!」 などなどセリフにはついつい口走りたくなる