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セキュリティと利便性、外部人材活用と内部育成~武蔵野市CIO×立川市CIO×都CIO②~

東京都・区市町村CIOフォーラムにおける活動の一環として、都内各自治体CIO等へ「東京都・区市町村CIOフォーラムマガジン」を発行しております。今回は、マガジンに掲載した内容を一部公開します。
第20回は、「武蔵野市CIO×立川市CIO×都CIO対座談会」をお届けします!

※CIO(情報統括責任者):組織の情報戦略における最高責任者
※東京都・区市町村CIOフォーラム:都CIOと各区市町村のCIO(主に副首長)等が相互に密接な連携と協力を深め、電子自治体の構築や行政施策へのICT活用等の諸課題に関して、テクノロジー情報や導入ナレッジの共有化を通じて、都及び各区市町村のDX施策推進に寄与することを目的として設置

この記事は全2回でお届けします。前半はこちら

令和4年1月20日に、「東京都・区市町村CIOフォーラム第20回座談会」として武蔵野市CIOと立川市CIOと都CIOの対談を実施しました。

参加者(敬称略)
武蔵野市CIO:武蔵野市副市長 笹井 肇
立川市CIO:立川市副市長 田中 良明
都CIO:宮坂 学
都デジタルサービス局戦略部長:深井 稔
都デジタルサービス局戦略部戦略課長:小澤 洋之

ネットワークセキュリティの徹底

セキュリティと利便性の頃合いを

―セキュリティ対策についてはいかがでしょう。

笹井(武蔵野市)
セキュリティ対策の徹底として講じている措置については、セキュリティガイドラインに沿った三層分離の対策です。これにより、クラウドサービスの利用やテレワークがなかなか難しいところです。インターネットを分離することで、脅威は大幅に減少しておりますが、対策にかかるコストと利便性が課題になっています。

宮坂
よく話題になるところですね。ありがとうございます。立川市様はいかがでしょうか。

田中(立川市)
立川市においては、平成18年度から名札と一体化したICカードによるパソコンへのログイン認証やネットワークの三層分離の対応といった、国が示すガイドラインに即した形でセキュリティ対策を実施しているところです。また総務省のセキュリティポリシーガイドラインの改定案が示されておりますので、本市の情報セキュリティポリシーも見直し行っています。利便性の向上に関しては、緩和の方向も視野に入れて、セキュリティと利便性の頃合いを見ながら自治体DXに取り組んで行きたいと思っています。

宮坂
我々も似た課題意識を持っているのが現状です。職員がインターネットの力も取り込めないか考える一方、悪い力も取り込まれてしまうかもしれませんのでどうするか腐心しています。方向性は全く同じですので、今後ともぜひ情報交換をさせて頂きたいと思っております。立川市様は都への要望等何かございますか。

田中(立川市)
セキュリティクラウドを利用する際の変更手続きが課題と考えておりまして、新たなサービス導入する際などのサービスインのタイミングや設定が障壁にならないよう、お手続きの簡素化をお願いしたいです。

宮坂
私自身が手続きすることがなく、よくわかっておりませんが、煩雑で時間がかかる、ということでしょうか。

田中(立川市)
東京都さんのご都合もあるかと思いますが、まとまった形で対応ということになりますので、変更したいというときのタイミングが合わないという認識です。

笹井(武蔵野市)
立川市さんのご指摘のとおりでして、変更手続きに数カ月かかると職員から聞いております。もう少し融通を利かして、効率的にして欲しいというのが現場の声だと思います。

宮坂
こういった声が聞こえるようなチャンネルを作らなければ、と思いながらお話を伺っておりました。
具体的にありがとうございます!

デジタル専門人材の確保

外部の専門人材を活用しながら内部の人材育成も図る

笹井(武蔵野市)
先ほど少し話題に挙がった人材育成・人材確保ですが、ICTスキルの育成をした職員が転職してしまうなど、人材育成をしても中々定着しないというのが課題です。我々としては戦略的にはCIO補佐官、実務的にはデジタル化推進アドバイザーといった形で、外部の専門人材を活用しながら内部の人材育成も図るという、両面でこの問題に対応せざるを得ないと思っています。ただ外部専門者の雇用や契約が交付税措置の対象にならず、市の財源のみで雇っている状況です。こちらについては補助等があれば、こういった動きも加速すると思われますが、いかがでしょうか。

宮坂
東京都もなかなか人材の獲得には苦労しておりまして、特にCIOをできる人材はかなり希少ではないかと思います。そこで62区市町村がそれぞれ人材を確保しようとすると、取り合いになってしまうでしょうし、みんなで採用活動をして同士討ちになるのは問題です。よって、東京都と皆さんが一緒になって専門人材を確保した方が上手くいくのではないかと思いました。

笹井(武蔵野市)
確かに必要な時に、月に数回来て相談を受けていただいたり、支援いただく方が効率的
かもしれません。

宮坂
その人を通じてノウハウの共有もできるかもしれません。非常に良いお話、ありがとうございました。
立川市様はこの話、いかがでしょうか。

田中(立川市)
こちらもやはりデジタル人材は職員の育成含めて課題となっておりますので、広域的にスクラム組んで活用するのは非常に大切ですし、そうあってほしいと思います。

―お時間も来たようですので、今回の座談会はこれで終了します。普段の会議とは違う、ざっくばらんな意見交換ができて非常にありがたく思っています。本日はありがとうございました!

本取組については、今後も継続して実施する予定です。次回もお楽しみに!

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