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町田市×都CIOの座談会を実施しました!part2

東京都・区市町村CIOフォーラムにおける活動の一環として、都内各自治体CIO等へ「東京都・区市町村CIOフォーラムマガジン」を発行しております。今回は、マガジンに掲載した内容を一部公開します。
第4回は、「町田市×都CIO座談会」をお届けします!

※この記事は全2回の後半です。前半はこちら

令和3年10月15日に、「東京都・区市町村CIOフォーラム第4回座談会」として町田市CIOと都CIOの対談を実施しました。

参加者(敬称略)
町田市総務部長兼情報システム担当部長(CIO補佐、CDO、CISO補佐):高橋 晃
都副知事(CIO):宮坂 学
都デジタルサービス局戦略部長:深井 稔
都デジタルサービス局戦略部戦略課長:小澤 洋之

事例体験による人材育成

座学よりも体験が一番のOJT

東京都デジタルサービス局戦略部長:深井(以下「深井」)
話は少し変わってしまうのですが、我々も他の区市町村も内部ICT人材の育成、外部人材の任用をどうするか悩んでいるところがありまして、町田市様がその辺について考えていること、現在実施していることについて伺ってもよろしいでしょうか。

町田市総務部長兼情報システム担当部長(CIO補佐、CDO、CISO補佐):高橋(以下「高橋」)
外部人材は不定期に採用しておりまして、来年度も2人募集する予定です。ただ雇えばいいわけではなく、どうフィットさせるかは非常に難しく感じています。外から雇うにしても、10人20人単位で雇うわけではないので、雇ってどうするかは課題です。内部人材については、情報システム人材は所管課に行っても活躍していて、システム開発があるところには率先してアサインしています。

深井
他にも、例えば窓口の職員に対してもICTに関する啓発のようなことはしていますか。

高橋
特別に啓発しているわけではないですが、RPAや窓口のキャッシュレス化などは進めていて、そういう事例を作って体験していただいて楽になったと感じてもらいたいと考えています。座学よりも体験が一番良いOJTかと思っています。そういうプロジェクトを、小規模でいいので各所で行い、そこで経験させていきたいです。

都CIO:宮坂(以下「宮坂」)
いいですね。大きな成功事例だけではなくてそういった小さな成功事例も共有していく場があるといいですよね。

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コミュニティの形成と情報発信

有志の集いとオール東京

宮坂
職員・職場の話を聞いていて思ったのですが、ネットワークやデスクトップなどの職員の環境はどうでしょうか。今我々もここに力をいれようとしているのですが町田市様はどのような状況なのでしょうか。

高橋
現在でも自前のネットワークや4Gのネットワークをタブレット・iPadで組んでいたりして、そこで業務できる環境を持っていますが、これが5Gになって価格も下がれば内部のネットワークは全廃しようかと考えています。これはもう時代の流れで、内向きのネットワークをつくるのではなくて、汎用のネットワークで十分だと思います。スマホで何でもできる時代ですし、そういう発想で5Gへの移行を考えています。

宮坂
ネットワークで、そういう発想を初めて聞いてすごく斬新だと思いました。小さな事例含めこういった先進事例をどんどん横展開していきたいなと思っているのですが、どうすればいいと思いますか。

高橋
横展開は、まずは熱意のある人の輪を作っていくべきだと思っています。熱意のある人が特別に考えているものもあると思いますので、有志の輪を広げるのが先決かと思っています。東京都内に限らず関東レベルでやってみてもいい話題かもしれませんね。

宮坂
全員が集まるフォーマルな場での情報共有もやりつつ、有志の集い的なコミュニティを何か作った方がいいかもしれませんね!

高橋
ですね。ただ、有志の会自体ができても内向きな会議に留まらずに発信していかないと、なかなか世の中が変わりませんので、その辺は宮坂副知事に期待したいです(笑)

宮坂
それはもう頑張りますよ(笑)有志のコミュニティの内容を区市町村に還元して、オール東京で頑張っていけるように、一歩前に出て、リーダーシップをとって頑張れるようにしていきたいと思います。

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東京都デジタルサービス局戦略部戦略課:小澤(以下「小澤」)
今のお話の続きで、仲間を作って、他自治体に広げていきたいとありましたが、具体的に町田市様がしているアクションなどはありますか。

高橋
具体的に今何かアクションをしているわけではないですが、やはり1つ事例を作らないとアクションもしにくいなと思っています。町田市では、成功するか失敗するかは一旦置いてチャレンジする風土がありますので、とりあえずチャレンジしてみて、成功事例を引っ提げていくところに注力したいと思っています。

小澤
ありがとうございます。

宮坂
コアなメンバーで議論する有志の集いと、都全体でやっていくオール東京の2つの場所で上手く横展開していく必要を感じましたよね。たくさんのヒントを下さり背中を押された気がします。ありがとうございました。

―本日は貴重なお時間をいただき、色々な形で意見交換をさせていただきありがとうございました!

次回もお楽しみに!

執筆者:猪ノ口 渉(デジタルサービス局戦略部戦略課)
編集:星野 惇(同上)

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