主婦と経済ー時間について

マガジン 「主婦と経済」今日は時間についてです。

最近困っていることがあります。

それはママ友との距離。毎日すごい数のメッセージのやりとりを

しているんです。内容なんてないようなもので、こちらから

絶対に話題を提供しないのですが、メッセージはすぐに返ってくる。

このママさんと仲良くしている共通のママ友さんがいるのですが、その方を仮にYちゃんしましょう。彼女も私と同様いやもっと、そのママ友からメールだ、お茶だランチだって誘われていますが、全部付き合ってあげています。子どもの習い事も同じところへ行き、同じ曜日にして、一緒に待ってる。

Yちゃんは文句の後に「長い付き合いになりそうだしね」とため息ついてる。そして私は内心、「長い付き合いなんてムリ!今だけと思ってるからなんとかLINEの交換ができてるんだ」って思ってます。 日本人て、好きでもない人ともずっと友達づきあいできると、どこかで読みました。Yちゃんがやってることはまさにそんな感じ。そのママ友からの誘いは全部乗ってる。それができない私は日本人女性ではないのか? 私は「時間がもったいない」いつもそう思ってしまっている。そして私も日本人らしくならねばと言い聞かせてる日々。

ところがところが、先日、愛読している雑誌ヴァンサンカン(25ans)(2021年11月号)の好きなエッセイ「ミスリンのナチュラルライフ・レポ」でストレスについて話しをされていました。筆者のアパレルブランド、「フォクシー」のデザイナーであり経営者のミスリンさんは「ストレスと最も関わり合いが深いのは人間関係。... 人とのつながり...」とし、自分自身を「何事においてもキッパリと線を引く性分。苦手な人と親しいお付き合いをすることはありません。」とまあ、なんとも気持ちよく言ってたのです。それだけでなく、私をハッとさせたのは「不快に感じながらそれを隠してお付き合いすることを誠実とは思いませんし、優しさでもないような気がします。... 我慢をして付き合いを続ければ、心はどんどんささくれていきます。」人間関係においてここまで深い洞察できる子育て世代女性って、ほとんどいないのではないでしょうか?こんな境地に達する前に、表面だけ合わせた人間関係の方がきっと多いのでしょう。 私は私でママ友に対して申し訳ないと思いました。きっと私も彼女にガンガンLINEさせる何かがあるのでしょう。

エッセイ後半ではミスリンさん、こうも言っていました。「当然ながら自分がお付き合いする相手を選ぶだけでなく選ばれる側でもある。」「もし信頼している人に距離を置かれることがあったなら、自身の発言や行動を振り返り反省する謙虚さも忘れてはならないと思っています。」

私が心を洗われたのは言うまでもありません。自分がママ友との縁をいつ、どう切るかなどというよりは、まずは自分。自分が付き合いたいような人に、自分はなれているかです。心が軽くなるエッセイでした。

時間、時間、可処分時間、LINEは邪魔!とかそういうことではなく、自分自身のために一日5分でもいいから自分のための時間を作る。それが重たい目が開き、笑顔が増え、子どもたちを安心させる。件のママ友に対しても余裕が生まれるのだと、気付かされたのでした。

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