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🍀 エッケ・ホモ この人を見よ
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甘ったるい石川啄木やぼんやりした芥川龍之介を乗り越え、時代の閉塞感ただようなかで、初めて国家の正体を見破った現代の快男児。
植民地的資本主義の裏の顔である軍国主義と、アメリカ資本主義の逆立ちした双子の兄弟である共産主義に対抗したので憎まれ恐れられて、いつのときも体制側に従順でなければ、生計できない教育者や政財界の人からは嫌がられても、なぜか当時の学生や文学者たちに人気があった。
かつて評論の清水幾太郎、作家の野坂 昭如や高橋和巳、吉本隆明にもっとも敬愛され、戦後の自由社会にふたたびよみがえった。それに何をやってもあきらめ顔な現在の社会に、私の心に、清心な気力をよみがえしてくれるだろう。
かれは過酷な社会だからこそ、どんなふうにでも自由に生きられることを、身をもって、われわれに教えてくれた。 岩波文庫の表紙から
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