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 世界の国で、ご馳走さま


「きょう学校から帰ってくると、ボクの可愛いがっていた豚ちゃんが丸焼きになっていた、悲しかった、でも夜には美味しく食べていましたね」

 夕方の世界子供ニュースから、フィリピンでは祭りのとき、豚を丸焼きにするらしい   

 むかし、台所で魚の首を包丁で切ってさばいている母親の姿を見てたくましいなと感じて、最近では小魚以外は切り身になっているのを多く見かけるけれど、若い女性はちゃんとさばけているんだろうか

海に遠いヨーロッパ内陸では切り身ばかりを買って、魚の姿はお目にかからないのか、魚の目をツンツンすると、きゃあなんて、料理した魚がまだピチピチして新鮮味をあらわそうものなら残酷だと怒りだし、
さばかれて水の中で骨身が泳いでもいたら、そりゃもう、卒倒するかもね

メザシなど小魚は骨まで食べなさい、栄養になるからと食べさせられ、カルシウムのおかげで骨太にもなりました


 中国大陸でも肉屋の店頭で、皮をはがされたかのような、きれいになった豚のクビが飾られているのを普通に見かけられて、
同じように、海から遠いヨーロッパ内陸の人は肉食なのか、豚サンを食べても最後まで残らず、骨もスープして無駄にしません、子どもにちゃんと教育しています

「最後までキチンと食べなさい、豚サンにもうしわけないでしょう」
「豚サン、ごめんなさい」


 そうそう、以前テレビで日曜日の昼間にヨーロッパを巡る紀行番組があった
女優さんが山並みの郊外や田園を歩き紹介しながら、ある一軒家におじゃましました、庭には子ウシや子ヤギもいて、可愛いいですね、とスキンシップなどして、あとで家の中で美味しい料理をいただきました、
歓迎を込めて、美味しい肉料理がご馳走されました

「たんと召しあがってください、ウチで飼っているからとても美味しいですよ」
「ウチで飼っている? ゲッ、もしかして先ほどの可愛い子ウシちゃん」
「ええ、美味しそうでしょう」

それにもうひとつのテレビ番組、
世界のこんなところにも若い女性が嫁いでいます、のレポート
こんなところに来た事情とか環境をひと通り聞いたあと、さっそく当地の名物料理をご馳走になりました
なぜか若い奥さん、こん棒を持って庭の方に行き夕食の準備です、庭には先ほどのヨーロッパ人の庭にいたような動物がいました
( 変な予感 )

「今日の夕食はこれにしますか」
「えっ、このこん棒で、怖くないんですか」
「最初来たときは、あたしもびっくりしましたけど、いまではすっかり慣れましたね、ふふふ」

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