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 現代日本の女流作家について たぶん男とはちがう何か


 古来何処によらず歴史にて、虐げられてた階層から反旗をひるがえし、国家体制が出来上がり偉人となり、
貧しい環境から勉強してがんばり、学者や官僚、商売人で上級国民にとなり、
そんなエリートに反発して、作家などクリエイティブな才人があらわれてきた
古代ギリシアといわず、多少の違いがあっても世界の各地で見られる偉人、エリート、才人の繰り返される世代闘争

それゆえに決まって
インテリはよりインテリに弱いように、
エリートになるにも偉人の名家出身がふさわしく見え、才人の作家や画家であるにもエリートの東大や芸大の名門出身であることが心地よく好まれて、それから才人の二世もライバルより何かとハンディーをいただけました

でも名家でも名門でも二世の子でも、ダメな人はダメというオチもついて、
過渡期の初期段階はいつもそのように前代の出身を引き連れても、ご存じの明治維新では下層階級がいつしか覇権を握り、エリートも平民出身が普通になり、やがて才人も非エリートからあらわれ始めて、時代ごとに偏差値の低い出身者たちや、よりいっそう飢餓感を持つ者にバトンタッチしていった


もとはといえば、
満杯のものにはこれ以上満たすことができないし、満たされないものを満たしたい気持ちは、人にとって、ごく自然に生まれた感情だった


         *

 学者と作家の間には近くても深い川がある

 以前、何気なくテレビのチャンネルを変えていたら、偶然目に止まり、見ていたら面白かったので、つい最後まで見てしまった。

若くなく、お母さんよりおばあちゃんに近い女性で、立ってしゃべっている姿が堂々として、演壇でひとりで話している感じで、そばに比較するものがなく背丈はどれぐらいだったかわからなかった。
でも髪の毛をくるっと頭の上に丸めた姿はお相撲さんみたいにたくましく、口調もきびきびして、話している内容よりも、その方にひかれてしまった。

最後の紹介テロップに、社会人類学者、中根千枝、東京大学教授とあった。

ふーんそうなんだ、やっぱりこんな人もいるんだ、戦後の男社会の中でがんばって、たぶんここまでき来たんだろうな。
一人でも女性がいい加減だとみんなが悪くいわれるし、一人でもがんばっている女性がいたら、後から素晴らしい女性が続くこともある。
その後、著書をかいま見たけど鋭い視点をもっているようだった。


 でも
同じ女性でも学者と作家は違うようだった。
学者と作家の間には近くても深い川がある。

前にいったように、研究と創造はいくぶん違う道のようだった。
プレイヤーと評論家に似て、常に生活の不安定のなかで、非難されてもほめられることが少なく、身を張って生きて行く政治家や作家の明日はわからない、常に緊張を強いられている。

もちろん優れて敬意をはらう学者の皆さんも多くいるし、陳腐な政治家も作家も限りなくいて、どんな分野にも存在しています。

 それに作家で哲学者の池田 晶子さんの本を読んで、ふと感じていた。
たぶんに、対象の問題や研究に眼差しが行きそうな学者と違って、作家は何を見ても本を読んでも作家の内面に振りかえりフィールドして、じぶん自身を観賞しがちである。
この池田さんの本をひと目読んで、この人は小さい頃何かあったのかな、家庭環境とか、他人からじぶん自身を「引き離して」いくようなもの、後で早く亡くなったことを知って、たぶん病のことで小さい頃から他人より思考力が増していたのか、略歴を詳しく読んでないのでわからない。

かってないい訳だけど、本の内容を読んで楽しんで、いろいろ考えることが好きなせいか、特別な事情でない限り、あまり個人情報があると先入観が入って振りまわされてしまうので深入りしない。

いいか悪いかは単なる感想でボク自身の問題であり、答えではありません。
もちろん論文を出したり、お金をもらって文章を書くときはいやしくも下調べはします。
絵画や音楽を楽しく鑑賞して、感想を言ったら、おまえの考えは違うといわれても。
個人の名前とか地名が間違っていたら、謝りますけど。


 それにしても、素晴らしい女性になるには本人が素晴らしい女性と感じる人を見つけ、たとえ違う道でも闘っていけば、また後になんでアタシなんかを、という慕う人もあらわれ続いていきます。

いつまでたってもがんばっているのに報われない、そう悲観しても必ず身近くにいて見つめている人がいます、結果も必要だけどプロセスはもっと大事です。

なんでもやって本人が自慢できないことやって金持ちになるより、好きで自分に誇れることをやって、貧困悲惨な生活はやっぱりみじめでも、あともう少しお金があったらいいな、ぐらいでも生活できていたら、そこはかとなくお金がないのに人生に余裕ができ豊かになります。

それでも中国で共産党の幹部になって上級国家公務員にもなり、誇れるのは本人のがんばったおかげだし、社長や芸能・プロスポーツマンが一般のサラリーマンより桁はずれ高額な報酬をもらい、甘い生活ができるのも自分たちのおかげだし、とやかく他人から文句いわれる筋合いはないというのが、現代に生きる市民の見解です。

ただ権力と金儲けは「バクチ」みたいなもので、その得た度合いによって反比例するのがモノの道理で、常に失脚や悲惨な借金などの危機をはらんでいた。
また逆の場合にも、理があるのは当然です。

 たとえば100億円あっても足りないミュージシャンもいるし、ほんといくらあったらいいんや、
刺激が欲しいマゾヒストみたいな奴だな。


えっもっと欲しいの、
音楽環境がどれぐらいで、また一度このレベルで生活していたらレベルを落とせないのよ、と生意気なこといいやがって、アメリカのプロスポーツ選手みたいに現役時代に派手な生活して、引退後も派手な生活がやめられないで社会的不能者が急増し、ほんとのインポテンツになっちゃった人が多いという。
そんなことアメリカのCNNニュースで言っていたぞ、大丈夫?

         *

 そんなことはさておき現代日本の女性の作家について、答えでなく個人の感想を述べて見ました。

順に①文学度、②人気度、③寸評
前の現代作家と同じように、5点満点でいたしました。


川上未映子
① 4
② 5
③ 女性のなかで文章はピカイチ

林真理子
① 3(とプラス)
② 4
③ 最近ますますおキレイになられて

石牟礼道子
① 5
② 4
③ 栄太郎さん、ちゃんと油断しないで、文章書いていらっしゃるの。「はい、こころがけています」


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