ヨットでのゾーン状態
今日の海は南からの強風が吹いた。ヨットが煽られて一度沈(ちん)したが、まさかのセール(帆)が縦に破れてしまい、砂浜に上がって交換しなければならなかった。初めてレース練習をやって、2回とも僅差で2位であった。とは言え1位の方はジュニアヨットクラブにいたことがあるらしいので私は善戦とは言えるかもしれない。ハイクアウト(ヨットの外に身体を乗り出してバランスを取ること)で肩に力が入ってしまっているらしいので改善したい。
卒乳(第2殿下の授乳が終了!)したのできちんとアルコールの入ったビールを飲みながら、ヨットスクールの校長とゾーンに入る感覚について話した。曰く、ゾーンに入っていると勿論肩の力が抜けているというところから話が始まった(いよいよ改善せねば…)。校長は4日間のヨットレースではいつピーキングに持って行くか悩ましいと言っていた。彼は相当に詳しく、まさかチクセントミハイが出てくるとは思わなかったし、前の日寝ていなくてもゾーンに入れるというのは知らなかった。私は何となく自分で感覚を掴んでいるアドレナリンやセロトニンを超えて、βエンドルフィンをもっと研究した方がいいなと感じた。
私のスポーツでのゾーン入りはバスケットボールなので常に屋内であったが、ヨットでゾーンに入るときっと自分が風、もっと言えば自然の一部になったように感じるのではないだろうか。ゾーンに入る時の行為と意識の融合、所謂“大いなるものの一部になった感覚”だ。バスケのように試合の“流れ”を決めるのがヨットは風であるから、あのゾーン状態で流れを支配したかのような感覚は自然と一体化する感覚になる気がするのだ。いつか味わってみたい。
季節の変わり目で空気も澄んでおり、富士山と夕陽が美しかった。
この度初めてサポートして頂いて、めちゃくちゃ嬉しくてやる気が倍増しました。サポートしてくださる方のお心意気に感謝です。