日本は石炭火力を即時やめるべき?

2021年3月29日の日経にこんな記事がありました。

脱炭素へ石炭火力の輸出支援停止 政府、米欧と歩調

https://www.nikkei.com/article/DGXZQODE274VH0X20C21A3000000/

内容は、日本が石炭火力発電の輸出を全面停止し、再生可能エネルギーにシフトしていくというものである。

資源エネルギー庁のwebにもありますが、日本は石炭火力発電について、その発電効率の改良や温室効果ガスの排出量削減についてとても効果をあげており、その技術でもって石炭火力を輸出することで途上国などで非効率で温室効果ガスをたくさん排出する石炭火力発電所の建設をやめさせ、結果的に温室効果ガスの排出量削減を成し遂げようという方針でした。

https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/qa_sekitankaryoku.html

※このサイトもそのうち書き換えられちゃうかもしれないので手元にコピーを保存しておきました。

2019年12月に行われたCOP25における小泉環境大臣のスピーチでもこのような排出量取引を行なって日本の国としての排出力削減を行うことについて言及されていました。メディアでは化石賞のことや石炭火力を0にする発言がないということばかり取り上げられ、全く評価されていなかったですが日本としてはちゃんと世界視点で物事を考えているという側面があることは理解しておきたいです。

個人的には小泉さんが本当にそこまで理解しているのかはかなり疑問で、COP25でももっと日本の考え方や実績を世界にアピールして欲しかったです。

ただし、これまでの日本の姿勢のように石炭火力発電は維持しつつ少しずつ切り替えるということで本当に地球温暖化が解消に向かうのかという疑問は残るので、今回の石炭火力発電輸出の支援全面停止については評価してもいいのかもしれません。

ただ、日本が輸出を止めることで、中国のようなあまり環境のことを考えていない国の、温室効果ガスをバンバン排出する石炭火力発電所が世界中に建設されてしまうという懸念があります。

ちょっとアメリカやヨーロッパに迎合しすぎではないかと思います。

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