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#28 続・お遍路再開!よろしく郷照寺

お遍路再開!とか言ってたの、もはやいつだったか思い出せない。


7月か…。

そうだ、「七夕めぐり」のときでしたね。

弘法大師のご実家、75番善通寺周辺にある71番から77番は江戸時代から「七ヶ所まいり」というお気軽お遍路コースに設定されています。

この7か寺が結集して、年に数回イベントをされているんですが、7月の「七夕めぐり」では七ヶ所まいり専用の散華帳に特別なスタンプを押してもらえるのにかこつけて行ったんだった。

11月と12月から1月にかけては、毎回人気の花手水めぐりをやってますよ!

七ヶ所まいり花めぐり
第1期:11月6日~11月21日【終了】
第2期:12月29日~1月30日

あれからまたお遍路から足が遠のいてましたが、どうしても年内に終わらせたいので行ってきました。



よろしく郷照寺!


今回の参拝ルート

①78番 郷照寺
②79番 天皇寺
③80番 讃岐国分寺
④81番 白峯寺
⑤82番 根香寺

このあたりは札所間の距離もそう遠くなく、比較的回りやすいです。

国分寺から白峯寺はちょっと戻る感じなので先に白峯寺に行ったほうがいいのか…?とも思うんですが、そしたら根香寺がめんどくさくなるし、結局順番通りが一番いいのかもしれない。


78番郷照寺

第78番札所 郷照寺(ごうしょうじ)
〒769-0296
香川県綾歌郡宇多津町1435
四国霊場八十八ヶ所・第78番札所。奈良時代に高僧・行基が開創した。弘法大師が本尊を刻み、厄除けの誓願を行ったことから、厄除けうたづ大師として信仰を集めるようになったといわれています。真言宗と時宗の両宗を奉ずる四国札所唯一の寺でもあります。
(うどん県旅ネットより引用)

四国霊場は弘法大師が開創したので真言宗の寺院がほとんどなんですが、郷照寺(ごうしょうじ)は時宗です。

「時宗(じしゅう)」は一遍上人が開祖の浄土宗の一派で、踊りながら念仏を唱えて歩いた(踊念仏)ことで知られる宗派です。

もちろん、四国霊場では唯一。

地元では「厄除うたづ大師」と呼ばれているそうです。

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こちらが郷照寺の本堂。

2層になっててほんのり中国風でした。

子供の頃、家族で5回お遍路してるので5回は来たことあるはずなんですが…もう30年くらい前だからかな🙄

昔ながらの町並みといった感じの細い道や、急角度な坂を上って山門を潜り抜ける感じ、何一つ記憶になかった。

わりと記憶力はいい方なので、現地に行ってみるとけっこう思い出すんですが、香川のお寺はあんまり印象にない不思議。。。

平地のお寺が多いので、住宅街や街中にあるから印象が薄いのかもしれませんね🤔

郷照寺の境内は開放的で、小ざっぱりとしていました。

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大師堂は本堂の奥にあります。

絵天井がきれいでした✨

本堂も大師堂も比較的新しい感じがするので、子供の頃に行ったときとかなり変わっているのかもしれません。

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大師堂のさらに奥には狸の神さまがいます!

まったく記憶になかったけど、四国の狸の記事に追加せねば…。


79番天皇寺

第79番札所 天皇寺(てんのうじ)
〒762-0021
香川県坂出市西庄町1713-2
四国霊場八十八ヶ所・第79番札所。五色台にある。崇徳上皇の冥福を祈願して崇徳天皇社が建立され、天皇ゆかりの寺ということで「天皇寺」と呼ばれるようになった。近くには、天皇陵や崇徳上皇ゆかりの神社や史跡が点在する。
(うどん県旅ネットより引用)

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こちらもあんまり記憶になかったんですが、崇徳(すとく)天皇ゆかりのお寺で、境内は崇徳天皇を祀る白峰宮(しろみねぐう)という神社とつながっています。

天皇寺といえばこの珍しい「三輪鳥居」が象徴としてよく紹介されますが、正面に見えるのは白峰宮の拝殿で、天皇寺ではありません。

三輪鳥居(三ツ鳥居)は日本全国でも数えるほどしかないレア物です!

この写真には写ってないですが、鳥居の左脇にあるでっかい「下乗石」は源頼朝が寄進したもの。

お寺部分は鳥居を入ってすぐ左奥にあり、本堂や大師堂がキュッとまとまっています。

意外なほどコンパクトでした。

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本堂の正面には「金剛界説法」、裏側には「胎蔵界説法」という大きな扁額がありました。

何ぞこれ?🤔と思って調べてみると…

当山御本尊十一面観音菩薩頭上の阿弥陀如来印契より、本堂正面(金剛界説法)と本堂背面(胎蔵界説法)の両面を参拝することを習いとしている。
(四国八十八か所霊場会公式ホームページより引用)

はぇ~。

念のため裏側見に行ってよかった。

でも正面の写真はないというね。

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崇徳天皇といえば菅原道真公と平将門公とともに日本三大怨霊といわれます。

何なら日本一の怨霊とも。

しかし、四国の守護大名・細川頼之は崇徳天皇の菩提を弔い四国平定が上手くいったことで崇徳天皇を崇敬し、細川家代々の”守り神”としました。

崇徳天皇は今でも四国の守り神といわれています。

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四国霊場のお寺ってこれでもかというほど参拝順路や境内案内がありますが、こちらはそういった表示がなかったので、一瞬納経所の場所がわからないんですが、この門の奥にありました。

中国風な装飾が素敵な門ですが、ちょうど庭木の剪定をされていたのでじっくり見れず。。。

志納制ですが、納経所では駐車料金200円が必要。

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母の納経帳は先代のご住職が書かれたもので、納経所の方が感激されてました。

自分の納経帳がすでに引退された方や亡くなった方が書いた貴重なものだとなんか嬉しい、お遍路あるある。

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たしかに私のとぜんぜん違う。


ちなみに、白峰宮でも御朱印いただけますが、今回の参拝は駆け足なので断腸の思いでスルーしました。

白峰宮は境内に社務所がありますが、常駐はされてなくて、すぐ近くの宮司さん宅でいただけるようです。
拝殿に連絡先と地図の記載あり。


80番讃岐国分寺

第80番札所 讃岐国分寺(さぬきこくぶんじ)
〒769-0102
香川県高松市国分寺町国分2065
四国霊場八十八ヶ所・第80番札所。天平13年聖武天皇の勅願により、全国に国分寺が建立され、阿波15番札所・土佐29番札所・伊予59番札所の国分寺と同じく行基の手で十一面千手観世音菩薩を安置して開基されました。のちの弘仁年間に弘法大師が留錫して本尊を補修、堂塔を増築し、霊場に定めました。
(うどん県旅ネットより引用)

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聖武天皇が全国に作った国分寺のひとつ、讃岐国分寺が80番札所です。

ちなみに、四国四県の国分寺はすべて四国霊場の札所となっています💁‍♀️

15番札所 阿波国分寺
28番札所 土佐国分寺
59番札所 伊予国分寺
80番札所 讃岐国分寺


最近はお寺で飼われている三毛猫の「ムーン」ちゃんが話題で、テレビやネットでよく紹介されています。

きゃわわ。

ムーンちゃんは広い境内で自由気ままに過ごしているそうで、とても人懐っこいのでお遍路さんにも甘えたりするとか…😻

残念ながらご縁がなく、会えませんでした。

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本堂にはかわいい猫の像が。

見る人に幸せを呼ぶ白猫「あくび」ちゃんです💕


讃岐国分寺は大師堂の中に納経所と売店があり、お守りや参拝グッズなどが充実しているんですが、珍しいのが両替機があること!

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お遍路してると小銭すぐなくなるからありがたいです✨

そんで、この左側のやつ、10年くらい前のパチンコ屋でよく見たタイプのメダルサンドやんけ!

この紫は絶対グローリーナスカのやつ(確信)。

それはもう慣れた手つきで両替できた🙄


そして、讃岐国分寺には超絶かわいいおみくじがあります。

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ペットみくじ:150円

今までいろんな神社仏閣に行きましたが、初めて見たタイプです。

中はペットの犬・猫の運勢と飼い主との相性、飼い主の運勢と盛りだくさんな内容でした。

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裏は犬です。

まさかのリバーシブル😂

さらに、香川県らしいうどんのお守りも!

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うどん守:600円

うどんは麺類の中で一番太く長く、さらに讃岐うどんはコシが強くて切れにくいことから延命長寿の縁起物といわれます。

うどん県香川といえど、うどんのお守りはなかなかないですよ✨

色は黄緑の他、黄色・赤・紫のラインナップでした。


81番白峯寺

第81番札所 白峯寺(しろみねじ)
〒762-0016
香川県坂出市青海町2635
四国八十八ヶ所霊場・第81番札所で、五色台の白峰山にある古刹です。弘仁6年(815年)弘法大師(空海)が、白峯山中に如意宝珠を埋め、閼伽井(あかい)を掘り、後に智証大師(円珍)が堂宇を建立したと伝えられています。
当寺にはすべての干支の守り本尊が各堂に祀られており、四国で唯一の御陵である白峯陵が隣接し、讃岐三天狗、日本八天狗の一狗である白峯大権現(相模坊)が守護しています。
(うどん県旅ネットより引用)

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白峯寺は紅葉の名所として知られています。

参拝したのがちょうど抜群の見ごろだったので、お遍路さん以外にも多くの人が訪れていました。

駐車場ヤバイ。

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本堂までの階段沿いが紅葉のトンネルで圧巻の眺めです!

階段沿いにもいくつかお堂があって、そちらにもたくさん紅葉があり、どこを見ても黄色や赤、オレンジの華やかさ✨

境内全体ではおよそ300本の紅葉の木があるそうです。

例年、白峯寺の紅葉は11月中旬から12月初旬にかけてが見ごろですが今年は少し色づくのが早かったようで、11月いっぱいまでの予想です。

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白峯寺にもかわいい寺猫の「つくね」ちゃんがいます!

寺紋入りのバンダナがチャームポイントな12歳のおばあにゃん。人懐っこくて大人しくて、とてもかわいい子でした。

毛繕い中だったので若干の塩対応😂

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白峯寺にはかわいい招き猫のおみくじもあり、境内のいたるところに飾られています。

お寺に何か猫の由来があるのか?と思ったんですが、とくにないっぽい。

かわいいからヨシ!

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紅葉時期の特別御朱印も頒布されています。

藍色の紙に金字でゴージャス✨

紅葉の特別御朱印:600円


82番根香寺

82番札所 根香寺(ねごろじ)
〒761-8004
香川県高松市中山町1506
四国霊場八十八ヶ所・第82番札所。巡行中の弘法大師が、この地を訪れて五色台の中の主峰、青峰五大明王を祀り花蔵院と称しました。また、智証大師が霊木で千手観音像を刻んで千手院を創建し、この二院を総称して根香寺と号したと伝えられています。
(うどん県旅ネットより引用)

「ねごろじ」で変換すると、根“来“寺しか出てこなくて地味にイライラする。

御本尊を刻んだ霊木が香木で、切り出してからもずっと香りを放っていたのが由来っぽいので根“香“寺というわけです。

根っこ(切り株)が香るのね。

根香寺の御本尊は秘仏なんですが、33年に1度開帳されていて、次回は2036年だとか。

ギリ行けるか…?


そして、根香寺といえば牛鬼伝説が有名です。

昔、青峰山には人間を食べる恐ろしい怪獣、牛鬼が棲んでいました。村人は、弓名人山田蔵人高清に頼み退治してもらうことしました。しかし、高清が山へ入れど、なかなか牛鬼が現れません。そこで高清は根香寺の本尊に願をかけました。すると21日目の満願の暁に、牛鬼が現れ口の中に矢を命中。逃げる牛鬼を追うと2kmほど西の定ヶ渕で死んでいるのを発見しました。高清は牛鬼の角を切り寺に奉納。その角は今でも寺に保存されています。また牛鬼の絵は魔よけのお守りとして親しまれています。
(四国八十八か所霊場会公式ホームページより引用)

牛鬼は西日本各地に伝説がある謎の妖怪ですが、根香寺には退治された牛鬼の角が奉納されているとか…!😲


恐ろしい牛鬼がどんな姿かというと…


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ワ~オ。

恐ろしいの概念が崩壊する造形。

がんばって威嚇する猫のような表情、牛鬼かわいいよ牛鬼。

しかも駐車場の片隅で山と同化しているので、ほとんどの人が気づかずスルーするという切なさ。

牛鬼がんばれ、超がんばれ。

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根香寺も紅葉の名所です!

というか、五色台全体が紅葉の名所。

白峯寺と根香寺に向かうドライブウェイがもうすごかったし、展望台もいくつかあるので向かいの山の色づいた感じとかも見れて最高でした。

今年はもうアレですが、来年はぜひ11月中旬くらいに五色台行ってみてください。

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根香寺は仁王門をくぐると階段を下ってまた上るという珍しい参道です。

お寺で階段といえば上るもので、下りから始まることはほとんどないですよね。

境内が一段低い場所にある48番札所西林寺では「悪人が足を踏み入れると無間地獄に落ちる」といわれるほどのレア構成です。

下って上がって上がってな参道、アップダウン激しくてかなり苦しかったですが、紅葉めちゃめちゃきれいなのでがんばれました。


根香寺にもかわいい授与品があります!

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起き上がりお大師さん:700円

小さな小さなお大師さん、めちゃめちゃかわいい起き上がり小法師です。

「根香寺」の寺号入りなのでオリジナルっぽく、民芸品スキーとしては見逃せない逸品です。

そして、根香寺の授与品で一番おすすめなのがこちら💁‍♀️

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牛鬼手ぬぐい:500円

四国霊場のほとんどのお寺にはオリジナルの手ぬぐいがありますが、根香寺はもちろん牛鬼デザイン!

仁王門のところの銅像を忠実に再現しています。

牛鬼の絵姿には魔除けの御利益があるそうで、手ぬぐいにもひっそり「魔除け」と書かれていました。

足元にはひらがなで「うしおに」って書いてるのも萌えポイントです(写ってないけど)。

牛鬼のお守りもあったみたいなんですが、見逃してしまいました💦


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私のお遍路も残りあと6か寺になりました。

何とか年内に終われそうです。


\死ぬほど神社仏閣めぐりたい/