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【データで見る!】2024年シーズン前期に結果を残した選手紹介!【打撃部門】

前期・後期に分かれてシーズンを戦う四国アイランドリーグ。すでに前期を終え、後期は6月29日からスタート!前期にインパクトを残した選手は誰だったのか!ここでしか見れないデータも含めて振りかえってみましょう!


野手・打撃基本スタッツ

今季2年目を迎えたキャプテン・寺岡丈翔選手の前期の大暴れっぷりがまずは目を引く。打撃部門では長打率・打点・本塁打・OPSでトップ、出塁率でも2位、打率も3位とすべての部門でTOP3にランクイン。特に打点では昨年の打点王・井上絢登(現・横浜DeNAベイスターズ)の39打点を前期で上回る43打点を記録。四国IL記録の76打点(※)も狙えるペースだ。

(※)高知FD・カラバイヨ選手が2009年に記録。のちに群馬ダイヤモンドペガサスやオリックス・バファローズで活躍。

寺岡は昨年、前期では打率.292を残した一方で、後期は打率.168と失速。昨年からの大幅なスケールアップ、パワーアップを証明する活躍をここまでみせており、今年は後期もこのペースで駆け抜けて欲しい。

右の強打者が寺岡ならば、左の強打者は愛媛MP・浅井玲於選手だろう。ここまで寺岡を上回るリーグトップの打率.381を記録。昨年も打率.312とリーグ2位タイ、OPS.851もリーグ2位と打撃で大きなインパクトを残しており、今季も打撃でリーグを代表する結果を残している。四国IL最高打率は2021年高知FD・長谷部大器選手の打率.386であり、記録更新の可能性も十分にある。


得点圏打率

寺岡は42打点と圧倒的な打点数を稼いでおり、当然得点圏でも4割越えと高い打率を残している。得点圏での打数49もリーグトップ。さらに打率が高いだけでなく、得点圏での長打率.816としっかりと振り切ったスイングで結果を残している。

寺岡を上回る得点圏打率を残しているのが、高知FD・嶋村麟士朗選手香川OG・梶木翔馬選手だ。

嶋村選手は前期打率でも2位と高い打力を披露している。114打席で三振がわずか8個、2ストライクと追い込まれた打席でも打率.450(40-18)と非常に厄介な存在。今年21歳となる若き捕手の今後にも要注目かもしれない。梶木選手は得点圏以外の場面では打率.218だが、得点圏となると打率.462と高い集中力を発揮している。

盗塁数

独立リーグから野手がドラフト指名されるために重要なポイントである「走力」の目安として盗塁数ランキングを紹介しよう。こちらでも寺岡選手がトップ。昨年の盗塁数は10個で、今季は積極的に仕掛けており、先日の阪神タイガース(ファーム)戦でも盗塁を決めた。

その寺岡選手を追いかけるのが徳島ISの岸本大希選手柏木寿志選手である。岸本選手は盗塁成功率85.7%(14-12)と高い成功率を残しており、スピードスターとしての素質を感じさせている。柏木選手は昨年、盗塁数21個(リーグ2位)を記録しており、今年も変わらず走力をアピールしている。さらに柏木選手はここまで3HRと打撃のパンチ力もパワーアップしている。


対ストレート

NPBの1軍は150km/hを超えるストレートを投げる投手ばかりになってきており、そのストレートに振り負けないバッティングが求められている。「ストレートへの強さ」の目安としてストレートが結果球となった打席でのOPS(=出塁率+長打率)をランキングとした。

TOP2には寺岡選手と浅井選手が入っており、ストレートを強く弾き返せることがやはり強打者への道の第一歩と言えそうだ。

3位に入った塩﨑栄多選手はここまで出塁率.478はリーグ3位、OPS.910も高い数値でリーグ6位と徳島打線の得点力を支える欠かせない存在になっている。打席の中で余計なボールには手を出さずに、その中で甘い球はしっかりと打ち返している。


コンタクト率

リーグ平均は77.3%
ランキングは被投球数200球以上

打者の「バットコントロールの上手さ」「ミート力の高さ」を図るためにコンタクト率のランキングを紹介する。コンタクト率は打者がスイングした場合、空振りしなかった(=ファウルを含め打球が発生した)割合を求めたものである。つまり、最も空振りしづらいバッターは誰か?というランキングである。

今年の前期の四国ライランドリーグにおいて「最も空振りしないバッター」は中川聖也選手だった。唯一のコンタクト率90%超えでボールへの当て勘の良さをうかがわせる数字となった。前期は打率.292と3割近い打率を残しており、先日の阪神タイガース(ファーム)戦でも代打で登場するとヒットを放った。

強打者浅井選手と共に2位にランクインしたのは佐藤ムーディー快選手出塁率.500と驚異の数字を残しているとても興味深いバッターだ。コンタクト率は2位でありながら、スイング率はリーグ最下位。つまり「最もスイングしないバッター」である。最もスイングしないバッターがスイングすれば、ほぼバットに当てる。これほどはっきりと傾向の出ているバッターは非常に面白い。後期ではさらに長打、一発の怖さを感じさせて欲しい。

4位の愛媛MP・西原豪選手とムーディー選手はここまで三振8個で規定打数到達者の中で最小、1位の中川選手も次いで9個とコンタクト率、バットに当てる確率の高い選手は当然、三振が少ない。


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<分析>インディゴソックスデータ班 中俊輔

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