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日経テレ東大学消滅であらためて考える、ネットメディアのアーカイブの価値

これは本当に残念ですね。

もはや日経テレ東大学が終了したこと自体や、高橋弘樹さんの退社については、テレ東さんもったいないことしたなとか、高橋弘樹さんにとっては後から振り返ると良い展開だったと振り返れるんだろうなと思ってるんですけど。

日経テレ東大学のYouTubeチャンネルが5月31日をもって、あっさりとアーカイブも全部消去されたようです。

もともとは3月末削除の予定だったのが、延びていたというのが実際のところみたいですが。
チャンネル名もIDも雑に変えられてます。

何も知らない人がみたら、チャンネルがハッキングされてしまったようにしか見えませんよね。
何の説明も書かれてません。


これ、正直、ネット上のコンテンツを扱う企業のアーカイブに対する姿勢が問われる話に思えてしまうんですよね。

もちろん、ネットメディアが過去のアーカイブを一斉削除するというのは、珍しい話ではなく。

最近ではTechCrunchやEngadgetが日本語版の運営チームを閉鎖するとともに過去のアーカイブを全て削除しましたし。

日経ビジネスオンラインがリニューアルするタイミングで、過去の記事が全部削除され、私が寄稿したコラムも全部見れなくなって悲しい思いをした経験もあったりします。

まぁ、アーカイブ記事も維持することにサーバー代とかかかりますから、ビジネス上維持が無理と思ったら消す判断をするというのはある程度仕方が無いかなと思ったりします。

でも、日経テレ東大学ってYouTube上のコンテンツなので、維持費は基本的にかからないんですよね。

消滅記念で早速高橋さんがReHacQで生配信して振り返りをしてましたが。

日経テレ東大学に出演した演者の人たちは、日経テレ東大学のYouTubeに発言がアーカイブされて残ることも期待して出演したり発言したりしていたはずで。

それが、こんなに何の予告も宣言もなく、アッサリと削除されてしまうというのは、本当に残念だなと思ってしまいます。

日経新聞さんやテレビ東京さんの中でも議論があるようには聞いていますが、やはり今回の対応をみてしまうと、日経新聞やテレビ東京にとってはネット上のコンテンツはこれぐらいの軽さなのだというメッセージを送ることになってしまうと思うんですよね。

本来、日経新聞さんのような立場の企業であれば、自社の新聞記事がジャーナリズムの歴史として残っていくように、ネット上の記事や動画についても今後歴史にいかに残していくかという議論をリードしていくべき立場だと思うんですが・・・

ネット上のコンテンツは、アーカイブとして残す価値が一切無いとでも言わんばかりのこの対応は本当にショックです。

まぁ、6月に開催される株主総会に向けて、物言う株主から株主提案をされて、「一定の成果は得たものの、その収益、及び人件費を含めた費用の実態に照らせば、提案株主が示している利益及び事業価値には到底及ばないものであったといわざるを得ません」と回答しているそうなので。

YouTubeにコンテンツを残していると、価値を感じているということだろうと言われかねないから、株主総会前に消すしかなかったと言うことなのかもしれませんが・・・

おそらくはコンテンツを非表示にしているだけで動画自体は残っていると思いますので、何とかアーカイブは何らかの形で残すことを今からでも再検討して欲しいなと思う次第です。

ということで、今日13時のツイッタースペースは、この辺の雑談をさせていただければと思います。
タイミング合う方は是非どうぞ。

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