NauNau開発者の片岡夏輝さんの「投稿しないで発信できるSNS」というビジョンがめっちゃ面白いです。
いやー、ReHacQの片岡夏輝さんの回が、めっちゃ面白かったです。
真のSNSネイティブならではの、SNSのビジョンなんですよね。
片岡夏輝さんについては、以前にZ世代が選ぶ次世代SNSのリサーチで、NauNauがトップに入ってたときに、個人でNauNauを開発しているというので、気になってフォローしてたんですが。
実は2021年にSuishow株式会社を学生起業して設立している学生起業家で、メタバースとかNFT系のサービスをメインで開発されてるんですよね。
で、Zenly閉鎖のタイミングで、自分で位置情報アプリをつくってしまったところ、日本のアプリランキング1位になったりという人気を博し、300万ダウンロードを突破する規模になったこともあり、今はNauNauもSuishowのサービスとして運用されているようです。
個人的に納得したのが、位置情報アプリがなぜ今注目されているかという理由の分析結果。
我々Web2.0に感動した世代は、SNSが登場したとき、世界に対して発信できることを感動したんですが。
Z世代って、SNSがあるのが当然になっているので逆に親の世代とか、関係ない人とつながることに対する嫌悪感が先にあるみたいなんですよね。
で、前編のオープニングにも出てきますが、
「発信はしたいけど、何人にもみられるのは気持ち悪い」というのがZ世代のSNSに対する意識になりつつあるみたいです。
そういう意味で、全世界にみられるし、永遠に残るというSNSから、24時間で消えるというストーリーズが人気が出るようになったと。
でも、それでもZ世代の多くにはまだ不特定多数にみられちゃうので、本当に仲の良い友達に「発信はしたい」けど、不特定多数にみられちゃう投稿はしたくない、という状態にあるんだと。
で、「投稿しないで発信できるSNS」として位置情報アプリがZ世代に人気になるんだそうです。
これ面白い視点ですよね。
位置情報を共有するということは、自分の生活を常に仲良い相手に対して「発信」している状態で。
今ヒマしてるとか、何してるから一緒に参加できるという情報を「発信」しているという。
ツイッターやインスタのように大勢に向けた「投稿」とか、フォロワー数を増やす前提のSNSが普通になった現在だからこそ、逆に本当に身近な人とだけつながるNauNaumのようなSNSがZ世代にとっては重要になってくるという。
人間って本当に面白いなと思います。
ちなみに、個人的に感動したのが後半の個人でサービスを開発しているのが楽しくて仕方がないというくだり。
GREEの田中さんが、ITmediaの岡田有花さんにインタビューされた記事が、個人的には今でも良く覚えてるんですが。
同じ衝撃を感じました。
あれから20年近くたって、もう個人開発のサービスが大勢に使われるようなWeb2.0っぽいことって起きないのかなとか勝手に思い込んでましたが。
まだまだ新しいものが生まれる世界ってあるんですよね。
メタバースに対しても面白いビジョンを持っているみたいなので、今後のSuishowと片岡さんの活躍が楽しみです。
ということで、本日13時からのツイッタースペースは、このネタを雑談できればと思います。
タイミング合う方は是非どうぞ。