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NHKが地上波の音楽番組でXGやRIIZEの「チッケム」に挑戦したことの意義

いやー、絶対どこかがそろそろ挑戦すると思ってはいたんですが、まさかのNHKが最初でしたね。 

ミライカフェの参加者の方にDMで教えていただいたんですが、NHKが放映した「MUSIC EXPO 2024」で、番組の放送とは別にYouTubeでの「チッケム」の公開に挑戦されたんです。

「チッケム」とは直訳すると「直接撮った映像」を意味する韓国語で、K-POPのファンの間では特定のアーティストのみを追い続けるカメラのことをいうそうです。

なんでも、元々はファンがはじめた行為だったらしいですが、ファンからのニーズが非常に大きいため、最近の韓国の音楽番組では、音楽番組自らが「チッケム」の映像を提供することが増えているんだとか。

一方、おそらく日本の音楽番組では「チッケム」の本格公開は今回が初になるんじゃないかと思います。

(画像をクリックするとチッケムの映像に飛びます)

今回のチッケムの対象は、XGとRIIZEとTOMORROW X TOGETHERの3組。
いずれも韓国の音楽番組でチッケムに慣れてるグループなので順当な選択だと思いますが、一番最初がXGというのは、ファンとしてもとてもうれしいですし、楽曲が「SOMETHING AIN'T RIGHT」なのが最高でした。

ちなみに、今回は韓国の音楽番組でおなじみの「エンディング妖精」と言われる、パフォーマンス後のクローズアップもされてましたね。
「エンディング妖精」に慣れてない日本の視聴者だと、一瞬放送事故かと思うぐらいの間ですが、どういう反響だったのかも気になるところ。

それにしても、韓国の音楽番組は、そもそもアーティストのパフォーマンスをYouTubeにアーカイブとしてもアップすることが普通になっているのに対して。
日本の音楽番組は基本的に視聴率のことを考えてか、ほぼYouTubeにアーカイブをアップしている番組はありませんし、番組中の視聴者による撮影はもってのほかという空気感が強いので、「チッケム」も難しいかなぁと思っていましたが。

NHKはスポンサーのこと気にしなくていいから、民放よりもこういう実験はやりやすいんですかね。
そもそもNHKが一番音楽番組のYouTubeでのハイライト公開に積極的な印象ですし。

(受信料の関係か、外部サイトへの動画のエンベッドを許可してないのは残念ですが)

しかも、パフォーマンスの映像はダイジェストで1分ぐらいなのに、今回のチッケムはフル尺でYouTubeに公開されてるんですよね。
これは、他のグループのファンの方もうらやましいと思う方は少なくないはず。

特にせっかくコラボ企画やっても、海外のファンはNHK+の見逃し配信とか現実的に視聴するの難しいですもんね。

まぁ、今回に関しては縦型のFANCAMだから地上波の放送とは別物という扱いで、NHKの担当の方が社内の懸念派を押し切ったのかなとかいろいろ想像すると、なかなかに涙無しでは見れない感じもありますよね。

まぁ、今回のMUSIC EXPOが「世界を舞台に活躍するアーティストがNHKに集結し、一夜限りのスペシャルライブを披露する特集番組」という位置づけで、韓国やタイのアーティストと日本のアーティストがコラボも行うという位置づけの番組だからこそ、あえて番組のスタイルも韓国の「チッケム」や「エンディング妖精」を取り入れたということではあると思いますし。

今回は韓国のテレビ局KBSの協力のもとチッケムは撮影したと明記してあるので、あくまで今回単発の企画っぽいです。

ちなみに、KBSはVVERTIGOという、一台のカメラの映像から、人数分のファンカムを切り出すシステムを持ってるみたいなので、おそらく今回はそれを使ってる模様。


個人的には、おそらくダイジェスト映像もチッケムも、NHK+ の宣伝扱いとしてYouTubeへの公開をOKされていると思われるので、今後NHKが他の番組でチッケムを継続するかどうかは、今回のチッケムからのNHK+ への誘導数次第なんじゃないかなと妄想してます。

今回の反響を見て、当然民放各社も悩むはずですよね。

果たして日本の音楽番組も韓国同様に、チッケムやフル尺のYouTubeへの公開が普通になるのかどうか。
今後の反響に注目したいです。

ということで、今日の雑談部屋「ミライカフェ」では、この辺の話を皆さんと雑談できればと思っています。
タイミングが合う方は是非ご参加ください。



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