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やはり広告つきプランはNetflixの救世主にはならなかった模様。

これは予想の範囲内と言うべきか、予想を下回ったと言うべきか。

Netflixがいよいよ広告事業に参入するということで、業界の大きな注目を集めていたNetflixの広告つきプランですが、現在のところ想像以上の苦戦をしいられているようです。

とりあえず2ヶ月前に書いた予測がそれほど大きく外れていなかったので確認の意味も込めてメモしておきます。


冒頭のForbesの記事によると北米における広告つきプランの加入率は11月末の時点で0.2%で15万人弱と想定されるとか。

まぁ、はじめたばかりだから比率が少ないのはある意味当然として、ポイントになるのは、「米国で11月にネットフリックスに新規加入した会員のうち、広告つきプランに登録した割合は9%で、このプランの利用者の43%は、より高額なプランからダウングレードした会員だったという。」点でしょう。

この計算で言うと11月の米国における新規加入増に広告つきプランは5%程度しか貢献しておらず、しかも残りの4%はダウングレードしてNetflixに支払う金額が減っていることになります。

Netflix側はこのデータは多くの不正確な点があると主張しているようなので、本当のところは決算の開示がされるまで待たれることになりますが、先日広告つきプランで広告主に返金が発生したというニュースも組み合わせると広告つきプランがNetflixが想定していたより苦戦していることは間違いなさそうです。

個人的には、現在のNetflixのDisney+に対する苦境を救うのが、日本のマンガやアニメなどのコンテンツになる展開を期待しているので、今回の広告プランの苦戦はある意味歓迎なんですが。
先月の境さんの記事によると、かなり強引に開始して不協和音を巻き起こしてしまったようなのが残念なところです。

ちなみに専門家の方からすると、今回のNetflixの広告プランは元々料金的にも優位性がそんなに無いし、投資家向けのポーズなのではないかという見方をお持ちの方もいるぐらいで。

あらためてこれからの注目点はNetflix独占コンテンツのラインナップをどれぐらい充実できるかになってきそうな気がします。

これからNetflixでは今日公開される「今際の国のアリス」のシーズン2をはじめ、ワンピースとか幽遊白書とか僕のヒーローアカデミアとか、日本のマンガコンテンツの実写化予定が目白押しですから、そこで存在感を一気にませる可能性がある気がしてます。

くどいですが、日本のコンテンツホルダーの方々には、このチャンスに、うまくNetflixと連携していただきたいと期待しております。


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