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日本のクリエイターエコノミーカオスマップ(暫定版)を作成しましたので公開します。

先日の私のクリエイターエコノミーカオスマップ作成のヘルプ要望に対して、たくさんの方から、サービスの指摘をいただき本当にありがとうございました。

おかげさまで、現時点での日本のクリエイターエコノミーカオスマップ(暫定版)と呼んでも良いレベルのカオスマップができたと思いますので、ここで公開させていただきます。
(正確にいうと、もうクリエイターエコノミー協会のイベントが3月11日にせまっているので、私が作成できるのはこのレベルまでかなと素直に諦めました(汗))

クリエイターエコノミーカオスマップの利用方法

Googleスライドで作成してありますので、遠慮なくコピーしてアレンジして下さい。

シンプルに画像版が良いという方向けは、こちらになります。

(画像をクリックすると拡大します)

※アレンジして公開される場合には、アレンジ元としてこちらのページを明記してリンクしていただけるとありがたいです。
※こちらの「日本のクリエイターエコノミーカオスマップ(暫定版)」はあくまで勉強会に向けて徳力が個人で作成したものになり、独断と偏見で意訳しています。サービスの抽出、ロゴのプロットも個人の判断でランダム(適当)です。
(規模順にロゴを並べることも考えましたが、非公開の企業が多く断念しました。)
 公式なカオスマップはいつかクリエイターエコノミー協会かどこかが作成してくれると思いますので、それまでの暫定版としてお使い下さい。

クリエイターエコノミーの3つのレイヤー

前回の記事にも書いたように、SignalFire作成のカオスマップを叩き台のサンプルとして参考にさせていただき作成しています。
(SignalFireさんに公式に許可を頂いているものではありません)

おそらくクリエイターエコノミーという言葉を議論する際にポイントとなるのは、SignalFireが定義しているレイヤーの議論ですね。
個人的な印象としては、レイヤー1とレイヤー2は、現在注目されている「クリエイターエコノミー」という言葉に至るまでの助走期間。

■レイヤー1:メディアプラットフォームの誕生
ユーザーが自由に利用できるメディアプラットフォームやコンテンツ制作ツールが2000年頃から徐々に増えてきて、2005年頃のWeb2.0ブームで一気に急増。
ここがレイヤー1ですね。

■レイヤー2:インフルエンサーマーケティングの出現
その後、そのプラットフォーム上で影響力を持つようになった「インフルエンサー」を活用した広告ビジネスが2010年頃から確立しはじめ、2015年頃から一気に拡大。
ここがレイヤー2になります。

■レイヤー3:ビジネスとしてのクリエイター活動
そして、いわゆる狭い意味での「クリエイターエコノミー」というのが、クリエイターが直接ファンや消費者から収益を得られるようになった時代のことで、ここが本丸のレイヤー3。
米国では2020年頃から注目が高まってきた印象です。

こうやってみると10年サイクルでトレンドが拡がってきているのが面白いですよね。

狭義と広義の「クリエイターエコノミー」

レイヤー2の頃でも、インフルエンサーマーケティングに代表されるように、クリエイターはネットやSNS上の情報発信で収益をあげることはできていたので、広い意味での「クリエイターエコノミー」ではあるのですが、やはり広告主経由の収益と、ファンからの直接課金というのは意味が大きく違ってくるように思います。

また、さらに言えばレイヤー1の頃から、一般人が商品を販売する仕組みとかマッチングの仕組みは存在していたので、大昔から広い意味での「クリエイターエコノミー」は存在していたと言うこともできます。

ただ、SNSの普及により個人の影響力が増加したことによって、差別化がしにくかったECビジネスからクリエイターの特長を活かしたD2C的なビジネスに大きく転換しているのが、レイヤー3のクリエイターエコノミーのポイントのような気がします。

そういう意味で、今回のクリエイターエコノミーカオスマップ(暫定版)で、レイヤー1とレイヤー2のサービスを全て網羅しようとするのは早期にやめました。(首が回らなくなった言い訳でもありますが(汗))

今後は、もう一つのクリエイターカオスマップであるANTLERのやつをベースに国内のサービスを整理する方が、クリエイターにとっては重要な気がします。

この辺の答え合わせは、3月11日のイベントで、宮武さんにぶつけてみたいと思っています。

個人的な日本の現状への感想

今回日本のクリエイターエコノミー系のサービスをまとめてみてつくづく感じたのは、私の知らない分野で、クリエイターエコノミー的なサービスがめちゃめちゃ増えていたという点です。

個人的にはネットウォッチャーを自負してますし、それなりに新しいサービスは試してきたつもりなんですが、今回音楽系とかイラスト系とかのサービスは自分が全く無知なのを痛感させられました。
(ご協力いただいた皆さん、本当にありがとうございました。)
おそらく、現時点でも漏れはたくさんあると思います。

私自身はnoteで働いている人間ですので、どうしても観測範囲がnote周辺に偏ってしまうのですが、サービスの種類や数という意味では、日本は海外に負けないぐらいの選択肢が生み出されている状況だと思います。

ポイントは日本でも「クリエイターエコノミー」と呼べるぐらい、多くのクリエイターの方が創作活動によって収益をあげる時代になっているかどうかですね。

この辺はクリエイターエコノミー協会なり、リサーチ企業なりが、きっと調査してくれると思うので楽しみにしたいと思います。

勉強会は3月11日18時開始です。

ということで、クリエイターエコノミー勉強会は3月11日(金)の18時開始になります。
金曜日の夜になりますが、お時間合う方は是非ご参加下さい。


Special Thanks

今回の日本のクリエイターエコノミーカオスマップ(暫定版)を作成するにあたっては、下記の方々のアドバイスやサポートをいただきました。
ここに感謝を記します。

カグア!さん佐々木さんわけさん高橋さん中川さん守田さん浅井さん宮武さん、その他の皆さんも、本当にありがとうございました。


※カオスマップのサービスの分類説明とリンク集

余力がないので一旦断念します。
もしニーズが多いようだったら追記するかも・・・


ここまで記事を読んでいただき、ありがとうございます。 このブログはブレストのための公開メモみたいなものですが、何かの参考になりましたら、是非ツイッター等でシェアしていただければ幸いです。