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Netflixの広告付きプランは、本当に大きなインパクトがあるのだろうか。

これ、本当に議論分かれますよね。

ビジネス系媒体では、Netflixの広告付き料金導入をかなり褒めている記事が多く見られた印象ですが、個人的にはこの西田さんの記事が一番バランスが取れていて冷静に分析されている気がします。

広告の導入自体があまりに普通の入れ方でNetflixらしい新しい広告を模索した形跡もないですし、明らかに会員数増加の鈍化に対するディフェンシブな打ち手に見えてしまうんですよね。

料金も明らかにDisney+とかHuluを意識したものみたいですし。

アメリカでの「月額6.99ドル」という価格は、広告プランを導入する米ディズニー(HuluとDisney+でそれぞれ7.99ドル)の価格を意識したものにも見える。

ストリーミング業界のリーダーとして、他社より高いかせめて同じ料金を提示するならまだしも、安い料金を提示してきたあたりにNetflixの経営陣の焦りが滲み出ている気がしてしまいます。

Wiredは「ストリーミングの終わりの始まり」と、さらに辛辣な記事タイトルになってました。

結局の所、広告無しのプランの競争においてNetflixがDisney+やHBO MAXなどのライバルサービスに顧客を取られているのだとしたら。

やはりNetflixが注力すべきは、他社よりも魅力的なNetflix独占コンテンツの開発であって。
他社よりも安い広告付きプランの導入は、あくまで広告つきの安い他社のプランに逃げそうな顧客をつなぎとめるための防衛的な意味しか無いような気がします。

百歩譲って、日本はまだまだ有料サービスの契約顧客が少ないから、今回の値下げで試そうと思う顧客が増える可能性はあるかもしれませんが、そういう顧客がNetflixを選ぶかどうかは、Netflixにあるコンテンツを見たいかどうかにかかってるんですよね。

もちろん、じゃあ広告つきプラン導入をしない方が良いかと言えば、防衛的にはやっておかないと値段に敏感なユーザーが退去して他社サービスに逃げてしまうリスクがあるので、やらない選択肢はなかったと思いますが。

いずれにしても、日本のアニメ制作会社の方々には、この機会をチャンスと、がんばってNetflixに良い値段でコンテンツを買ってもらって欲しいなと思います。

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