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ネット上の偽りの「正義」の乱用に疑問を持っている方へ。この本を読んで悪魔の視点から自分に何ができるか考えてみましょう。

先日、著者の松本さんとSchooの授業で対談させていただいた関係もあり、書籍「人は悪魔に熱狂する 悪と欲望の行動経済学」に推薦コメントを書かせて頂きました。

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西岡さんとか足立さんとか、錚々たる方々の前に並べていただきなんか恐縮なんですが(汗)

「ネット上の偽りの「正義」の乱用に疑問を持っている方へ。この本を読んで悪魔の視点から自分に何ができるか考えてみましょう。」

というタイトルに書いたコメントを使って頂きました。

行動経済学というのは、本書にも書いてあるように、人間は合理的ではないという前提に立って人間の意思決定についての研究をしている学問。

この本は、冒頭に足立さんがマクドナルドのV字回復を成功させた際に良く話された背徳感の逸話を持ってきてるように、ついつい企業の担当者が頼りがちなアンケートの罠とか、合理的な人ほどおかしがちな過ちについて事例を元に具体的に解説してくれる本です。

先日の松本さんとの対談でも感じたんですが、松本さんの凄いのは、こうした行動経済学とかデータサイエンティストとしての知見を元に、自らのポジショニングも悪魔側にずらしてるところ。

アイコンも悪魔になってますからね。

実際に会ってお話しすると、明らかに悪魔とかじゃなくて、良い人なんです。多分、私の方がずっと腹黒いんですけど。

そこはそれ、ちゃんと自分を悪魔側にポジショニングすることで、ツイッター上で厳しい発言できるキャラを作ってるのがさすがです。


個人的には、ネット上で炎上する人とか、誹謗中傷する人って、人間の合理性に対する期待値とか、正義感とかが変にまっすぐすぎるんじゃないかという仮説を持ってまして。

人間は合理的じゃないと1回達観することができると、違った世界が見えてくる気がするんですよね。

そんなわけで、そういう人には、この本を読んで肩の力を抜いた方がいいのではないかなと思いますし、そういう偽りの正義感の暴走を減らすためにも、行動経済学を知っている人が増えると良い気がして、今回のコメントに至った次第です。

悪魔というとビビる人多いと思いますが、企業のマーケティングに携わってる方は行動経済学は必須強化だと思いますので、是非どうぞ。


ここまで記事を読んでいただき、ありがとうございます。 このブログはブレストのための公開メモみたいなものですが、何かの参考になりましたら、是非ツイッター等でシェアしていただければ幸いです。