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映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影』の100億超え確実視で考える、日本のアニメ映画のステージアップ

これ、凄いことですよねぇ。

映画「名探偵コナン 黒鉄の魚影」が公開3日間でロケットスタートを決めて、既にシリーズ初の興行収入100億円超えが確実視されているそうです。

コナンの映画って、安定して90億台は叩き出している印象なので、コアファンが安定して観に行ってるんだなと思っていたんですが、今回はそこを軽く超えてくる勢いなんだそうです。

正直、私はコナンはシリーズが始まったばかりの頃に少年サンデーで読んでいた記憶があるぐらいで、あとはたまに息子たちがテレビで映画を観てるのを横で観ているぐらいなんですが。
明らかにアニメ映画としての地位を確立してますよね。

ちなみに、今回のロケットスタートで気になったのは、どうも日本の映画会社が、アニメ映画をヒットさせるための方程式を確立しはじめているのではないかと言う仮説です。

日本はもともとアニメ映画が、ヒットしやすい市場だったとは思うんですが、ここ数年、定番の映画が大きく記録更新したり、大ヒットが生まれたりというサイクルが連続している印象があります。

軽く並べてみても下記の通り。

歴代1位:劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 東宝 404億 2020年10月公開
歴代8位:ONE PIECE FILM RED 東映 197億 2022年8月公開
歴代14位:すずめの戸締まり 東宝 144億 2022年11月公開
歴代16位:劇場版 呪術廻戦0 東宝 138億 2021年12月公開
歴代24位:THE FIRST SLAM DUNK 東映 131億 2022年12月公開

歴代興収ベスト10って、2020年に鬼滅の刃がトップを更新するまでは、2016年の君の名は。と、2014年のアナと雪の女王が新しいぐらいでほとんど2010年以前の映画だったんですよね。

しかもトップ50も、昔はほとんどいわゆるハリウッドの大作映画だったのが、日本ではアニメ映画がどんどんランキングを塗り替えはじめているように感じます。

動画配信サービスが進化して、映画が家でも見やすくなったにもかかわらず、逆にアニメ映画の興行収入が安定して高くなっているというのは非常に興味深いです。

個人的な仮説としては下記のような仮説を持ってます。
・アニメ映画を大人も観るようになった
・リピーターへのノベルティ施策が確立された
・良い映画の口コミがSNSで拡がりやすくなった
・映画会社も公式SNSでの公開前公開後の施策が上手くなった
・ヒット作の利益を次の映画に投資できるサイクルがまわりはじめた

もちろん、たまたま良い作品がここ数年並んだだけ、というパターンもありえると思うんですが、この良いサイクルが海外にも伝播するのが個人的には楽しみです。

なお、今日の夜21時のツイッタースペースは、このテーマで雑談したいと思いますので、仮説をご存じの方は是非教えて下さい。


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