【再考】'23西武ドラフトの話の延長線
こんにちは。とくのです。
先日、西武の'23ドラフトに関してnoteを書かさせていただきました。
(↓見てない方は是非こちらから)
これを書いたのが10月8日。そしてそのわずか2日後、今ドラフトの大目玉・佐々木麟太郎がプロ野球志望届を出さず、米留学に踏み切ったとの報道がありました。
詳しい理由を探ることはしませんが、獲得を狙っていたのは1〜2球団だったとのメディア情報も。目立って熱心だったのは西武と楽天ですから、NPBが、というよりはただ単に左の長距離砲とは無縁のこの2球団がフラれただけなのかもしれませんね()
それはさておき、「どうせ麟太郎一択でしょ」と高を括っていたドラ1予想、さらにそれを前提としたドラフト戦略はこれにて完全崩壊。1から考え直す必要が出てきました。
この報道があったくらいから少しずつ西武界隈のTLも活発になり、本当に様々な意見を目にする機会も増えました。それもそのはず、今の西武はかなりドラフト展開が読みにくい球団の1つなのです。ドラ1は即戦力投手なのか、野手なのか、はたまた高校生なのか。正直どれも有り得るとは思っています。
今回はそこらへんについて私が考えていることを書きたいと思います。話がまとまっていない感はあるかもしれませんが、前回の補足(+考え直したこと)くらいに思ってください。
ドラ1は誰なのか議論
前回noteでは即戦力投手を推しました。理由は不振ながら12登板もしたローテ7番手・エンスの代役不足、そして将来の高橋光成・今井達也・平良海馬らメジャー志向組の流出に備えて、という2つです。
また獲得する投手の特徴として「なんだかんだでローテは埋まっているので、完成度に固執せずある程度ポテンシャルに割り振っても罰は当たらない」という表現をしました。
これに関しては「即戦力」という言葉がややこしくしてます。自分の考えの本質は「完成度<<ポテンシャル、ミドルフロアにハイシーリング」という内容です。具体的に言うと「1年目開幕からローテ入りは難しいかもだけど、元々の出力の高さに技術が乗っかり1年目後半や2年目の活躍が期待できる大学生投手」のようなイメージ。去年でいうと立教大の荘司康誠みたいな(思ったより早く出てきたけど)
わざわざドラ1使うの?大学生投手の層厚いし2位以降で良くない?と思った方もいるでしょう。真っ当な意見だと思います。ですが、個人的には2つの理由でこれを推しています。
まず、投手市場のラインアップです。後出しじゃんけんみたいで申し訳ないのですが、私が推すタイプ(ミドルフロア・ハイシーリング)に明確に合致していると思うのは細野(東洋大)・岩井(名城大)・西館昂(専大)の3人のみ。本当に順位感が難しいですが、3人とも2位・全体16番目では取れないでしょう。ですので1位入札はその中でも希代の才能を持つ細野で行こうというのが私の考えです。(ここは好み)
他の候補は最大値(シーリング)もしくは最小値(フロア)が一段階落ちるかなという印象。これから抜けていく穴は相当大きいため、個人的にはエース級のポテンシャルが譲れない条件ですかね。下村(青学大)や草加(亜大)も良い投手ですが、「完成度の高い即戦力投手」は補強ポイントではないと思います。細かい話ですみません。
※常廣(青学大)・西館勇(中大)・武内(國學大)はハイフロアでもあるので即戦力投手の需要が高い今ドラフトでは西武が必要とする以上の人気が出るかなと思い除外しました。もちろん取れるならOKです。
もう一つの理由は、野手候補にいまいち説得力を感じていないからです。名前がよくあがるのは上田希(明大)と度会(ENEOS)でしょう。
まず上田ですが、本当に今のデプスにフィットしているのかという疑問符が付きます。基本的には3Bの選手ですが、ここは佐藤龍世や渡部健人ら成長株に加え、山川穂高やマキノンが守るオプションもあります。2Bも外崎修汰が君臨し、次世代には山村崇嘉が控えています。OFは送球課題含めて未知数です。そもそも野手なので1年目からの運用はハードルが高く、じゃあ2、3年後に必要な場所は?と聞かれたら内野より先発だと思うんですよね。上田希由翔が牧秀悟レベルだったら大人しくごめんなさいします
次に度会ですが、昨年1、2位と外野手を指名して、しかもこんだけ外野手の数が飽和してる中で取りに行く?って話です。編成終わってんなぁとしか。あと個人的な懸念ですが、どの球も振りに行く積極性がある分、今年長打が出ていないのがやや怖いなと。守備と走塁でそこまでアドがないので、四球拒否アヘ単化したらどんぐりに混じっちゃわないか心配。度会1位は全然賛成ですが、ここの不安があるため自分はどちらかというと投手を推しています。
ここまでデプス中心の議論だったため大社選手の話に一貫していましたが、デプス関係ないところでいうと高校生も大歓迎です。とはいえそこまで候補が多いわけでもないので、先発陣のメジャー流出の時期には戦力化できそうな前田(大阪桐蔭)か、2軍でじっくり育てる高校生スラッガーの明瀬(鹿児島城西)・真鍋(広陵)かというところですかね。
ハズレ入札に関しては他球団次第でどんな可能性もありえるので、特に話せることはありません。
結論:初回入札は細野(東洋大)・前田(大阪桐蔭)を推します。
2位以降で取っておきたいところは?
捕手は動きがありましたね。
まず楽天・炭谷銀仁朗の戦力外。新設のファームチームの影響によるものでなければ、是非とも取りたいところです。そして阪神・岡田監督の「捕手は高卒」発言。ブラフの可能性は大いにありますが、大社捕手市場のコンテンダーと思われていた阪神がどう出るかは結構大事ですね。
前回noteでは大卒社会人捕手を推しましたが、炭谷獲得ならもう少し年数が稼げそうなので大学生でも良いですね。そもそも大学生捕手に不人気傾向があり、特に今回は他球団の捕手需要が低そうなので、思いがけないほどの低順位帯に進藤(上武大)や有馬(関西大)などがスリップしてくる可能性も。捕手の若返りを明らかに狙っている楽天次第だと見てます。
内野手では田上(日大藤沢)が入団テストに参加。
二遊間については前回「デプスのため高校生を一人取っても良いかも、ってくらいかな」と書いた通り。育成かもしれませんが、大型遊撃手である田上はそのポイントに合致しているので指名あるかもですね。
西武に縁がある(?)茂木栄五郎がFAの可能性を模索していましたが、Bランクは流石にネックですかね。デプス的にもほぼ上田希由翔のときに話したのと同じ内容です。
また前回述べた通り、ファームのクリーンアップを呉念庭や陽川尚将ら30歳前後の選手が打っている状況はかなり寂しいので、今年豊作の高校生スラッガーは絶対に確保したいところです。候補は前述の2人(明瀬・真鍋)に加え、小笠原(京都翔英)・佐倉(九州国際大付)・青野(氷見)ら多数います。
外野手は来季稼働できるタイプ。「即戦力野手」は信じていませんでしたが、流石に3枠空いている西武の外野に限っては有り得るのかなと考え直しました。
あまり名前が挙がってる感じはしないのですが(リサーチ不足かも)、JR東日本の4番・山内慧なんかは中位で取れたら美味しいだけの成績を残していると思います。長打という面では大阪ガスの三井健右も面白いですね。
また今のデプスだと22歳未満の外野手が少ないので、星野ひので(前橋工業)などの高校生外野手も視野に入ります。が、今年このジャンルの層はかなり薄いので、指名に至らない可能性も大いにあるかと。
投手はいっぱい取りましょう。いっぱいいるんで。
昨年の青山美夏人や渡辺翔太のように、先発見据えながら1年目はリリーフができる人材が中位あたりで取れると美味しいですね。パッと思いつくのは木村仁(九州共立大)や富士(平成国際大)あたりでしょうか。
理想
最後に理想を描いて終わります。
非常に楽しみです。
〜完〜
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