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ピューディーパイは三島由紀夫が好きらしい

youtube登録者数が世界一のピューディーパイという人物がいて、どうやら現在日本に住んでいるらしい。そこまではニュースで知っていて「日本のアニメとか好きなのかなー」となんとなく思っていたけど、どうやらアニメ以外にも三島由紀夫や日本の文学が好きらしい。

やたらと古風な趣味なので気になって彼の書評動画を漁ってみた。そして三島由紀夫について語っているピューディーパイの書評動画を見つけた(以下URL)。

日本文学ってニッチな領域だと思っていたから海外の人にも刺さるというのは面白いと思う。もちろん川端康成や大江健三郎はノーベル文学賞に選ばれたりしているので海外でもそれなりに通じるというのは漠然と理解していたけど、実際に語っているところを見て改めて通じるんだなと実感した。

偏見かもしれないけど日本の本紹介系のyoutuberで100万以上伸びているチャンネルだと胡散臭いのしかないイメージ(自己啓発系や文学の漫画版だけ読んだ解説などしかない印象)だけど、ピューディーパイは日本文学以外にも本を楽しんで読みレビューをしているから好感が持てる。

楽しんで読んでないとダメと言うつもりはないけど、日本だと数百万登録以上くらい伸びているyoutuberが読書を啓蒙したり書評をしたりする場合、たいていはビジネスや成功につなげる方向性しかない印象なので単に読書の楽しみ自体に価値を置くピューディーパイのような書評が激烈に伸びているのは新鮮に感じる。日本だと実益に絡めないと再生数が伸びない印象。

このあたりは文化の違いなのかわからないけど、西洋と日本を比較すると、西洋が教養そのものに価値を置くのに対して日本は教養によって得られる実益に価値を置く傾向がある気がする。具体的なデータはないので完全にイメージに過ぎないけどどうにもそんな実感がある。別に教養自体に価値を置くべきだと強要するつもりはないが、この差異が実際にあるとしたらその差は何なのだろうと考えてしまう。

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