アニメ『白聖女と黒牧師』の感想
なんとなく疲れていたので軽めに見れるアニメをと思い「それなりに評価が高い」かつ「癒し系っぽい作品」という条件をそろえた『白聖女と黒牧師』という作品を観てみた。
内容としては異世界っぽい世界の聖女と牧師の話である。普段はしっかりしている聖女が牧師の前だけは心を許しているせいかだらけているという設定。ほのぼのコメディという感じで基本的には2人のイチャイチャしている様子が描かれる。特に大きな展開はないけどボーっと見てる分には面白いと思う。
牧師が善良な人間というのが良いのかもしれない。変に下心丸出しな主人公とかもいたりするけど基本的にはそういった要素がこの作品にはない。だからこそ素直に2人の恋路を応援できるというかノイズなくほのぼの見れるんだと思う。
一昔前は変態系な主人公の方が流行ったけど最近は聖人系の主人公の方が受け入れられやすいのかもしれない。変態系の主人公はおそらく昔のラノベの系譜だと思うが(もっと遡れば美少女ゲームとかもそうかもしれない)、少し前まではやたらと多かった。対して最近はまったくいないというわけではないが主流派から一気に減ったという印象がある。自分が見ている作品にそういうキャラが出ないだけという可能性もあるので断定はできないけどやっぱりそういう傾向があるように感じてしまう。
あとこのアニメは考える要素がないという点も見やすい要因となっていると思う。すべてが予定調和で「こういう展開だろうなー」と思った展開からそれることがまったくない。こう説明すると「そんなの面白いの?」と思う人もいるかもしれないが、予定調和だからこそ思考せずにゆったりと見れる、という面があると思う。予定調和だとしてもかわいいものはかわいいし、ほほえましい描写はほほえましいので癒される。強烈な感動はなくとも疲れている時はそれで良いのである。作業用にも最適。
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