『負けヒロインが多すぎる!』の11話がすごすぎた話
マケインの11話が良すぎたので感想を書いていこうと思う。
ちなみに自分はマケインの原作を全巻読了済みである。なので11話の範囲も話の流れとしてはもちろん知っていたのだが、それでも1シーンごとにやきもきしながら見てしまった。温水くんの想いが空回りしてしまって仲違いしてしまうシーンや、会議に乱入するシーン、小鞠を探し出し自分の気持ちを伝えるシーンなど、それぞれのシーンで感情を動かされたという感じがする。
11話は本当にいろいろ詰まっていた。上記に挙げたようなエモーショナルなシーンも素晴らしかったけど、ちゃんとギャグシーンもあったりするので全然重くなく、むしろ軽い気持ちで見ることができる。やっぱり八奈見さんというコミカルな存在は大きいし、隣にいてくれる安心感は大きい。
ただのんほいパークで小鞠とすれ違ってしまった後に八奈見さんが隣にいてくれるシーンは原作の方が良かったかなと感じた。アニメだとチュロスをかじったところでそのシーンが終わるけど、原作だとチュロスをかじった後に温水くんが無言でしばらく悩み、悩んでいる最中に時間が経ってしまったので流石に八奈見さんがどこかへ行ってしまったかなと思って温水くんが隣を見るとそれでも八奈見さんがまだいてくれるという、そんなシーンとなっている。八奈見さんの正ヒロイン描写が見られる数少ないシーンで個人的にもとても好きなシーンだ。
原作に比べるとアニメの場合はチュロスをかじるところで終わるのでちょっとギャグっぽさが増してしまったかなという感じがした。たしかに11話はいろいろ詰まっていたから尺の関係上仕方ないのかもしれないけどそれでもここだけは不満が残ってしまった。アニメでも隣にいてくれる八奈見さんの安心感が少なからず表現できていたとは思うけど、やっぱりここは原作の方が良かったと思う(2期ももちろん期待したいけどこのシーンを盛って作ってほしいというのもあるので総集編もやってほしい)。
でも明確な不満って本当にそのシーンしかなかった。他のシーンは全て良かったと思う。11話単体で見るとやっぱり小鞠と温水という2人の関係性がメインなので、そちらに注力したという見方もできるし、小鞠との絡みのシーンは本当にどのシーンも素晴らしかったので全体として見ればとても満足している。
今回の話に限ったことではないけど、この作品は温水くんの行動を絶対的な正解として描かないというところが共感を呼ぶポイントなのかなと個人的には考えている。会議に乱入して小鞠ちゃんを助けたのも小鞠ちゃんのためとはいえ温水くんのエゴではあるし、その後にはその行動の是非を思い悩んでいるシーンもある。正しい行為かはわからないけど相手のためにしたい行動・できる行動をとる。そんな葛藤を丁寧に描いているという部分がマケインの人気の理由なのかもしれない(少なくとも自分は本作のそういったところが好きだ)。
主人公の能力でかっこよく解決という物語も爽快感があって良いとは思うけど、温水くんのように悩みながら葛藤しながら行動していく物語もまた違った良さがあると思う。そういった描き方は意外とライトノベル作品ではなかったように思う(少なくとも自分が見てきた中ではなかったと思う)のでとても新鮮に感じる部分である。
公式Twitterによると、来週で最終回かつアニオリ回らしい。
1話だけなのでおそらくギャグ回ではあるけど意外とこういうアニオリ回で話の核心的な部分を描いてくる場合もあるので油断はできない。原作だと八奈見さんが温水くんを意識し始める瞬間がいつなのかが明確に描写はされておらず、読者の間では文化祭付近ではないかという説があるが、もしかするとそういった部分が描かれる可能性もあるので個人的にはとても楽しみである。
来週で終わりというのは寂しいけどやっぱり2期は期待したい。来週で発表があるかはわからないけどこれだけ気合を入れているアニメ化だし、当初から分割2クールを構想している可能性も十分にあると思う。ストックも十分にあるので是非やってほしい。あと早く8巻が読みたい(おそらく8巻は半年後くらいなので待ち遠しい……)。
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