見出し画像

赤坂アカ×西沢5㍉『恋愛代行』1~3話の感想

赤坂アカ原作、西沢5㍉作画の『恋愛代行』という漫画を読んだのでその感想を書いていきたいと思う。

この漫画は「明るく恋愛経験豊富に見えるが実は恋愛に奥手の麻里」という少女と「文学青年っぽいけど実はチャラいマサヤ」の2人がお互いの本当の性格を隠しながらそれぞれ恋愛代行サービスで異なる自分を演じ互いにアプローチしていく内容となっている。

現在自分は3話まで読んだが、現時点だと単なるラブコメという感じで正直そこまで面白くはない。ラブコメとして見たときにちょっと重い雰囲気もあるためなんとなく素直に笑いを楽しめない感じがする。ただしそれは単なるラブコメとして見た場合の話である。

予想に過ぎないので的外れなことを言っているかもしれないが、この漫画はまだ本性を表していないんじゃないかと思っている。麻里やマサヤが自分の本性を隠しているように現時点ではラブコメという看板で作品の本当の姿を隠している。

どういうことかというとこの漫画はラブコメという要素の中にちょっとずつ何らかの伏線のようなものを挿入しているのである。例えば3話のアタッチメントスタイルの話なんかはそれが顕著だ。麻里が他者に期待しやすく期待を裏切られるとその感情が反転することが軽く触れられるが、自分としてはこれは明らかに伏線と感じてしまう。

かぐや様だと会長とかぐやがお互いに好きなのに告白できないというもどかしさを全面的に楽しめるようにラブコメ極振りという内容となっているが、この作品はラブコメの皮をかぶった劇薬でどちらかというと推しの子に近いディープさがあるのではないかと思っている。

推しの子も1巻の終わりあたりから一気に方向性が変わる内容となっているがこの漫画もその付近で一気にディープな内容になるんじゃないかと予想している。ならないかもしれないが赤坂アカの本領はラブコメよりも心理的にディープな内容を描くところにあると思っているので自分はそういう方向性に行く方に賭ける。

そういう方向性が好きだからこそそっちに行って欲しいという願望込みだが、どちらにせよ今後が楽しみ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?