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漫画版アークナイツ『ロドス・オリジニウムレコード ライン生命』を読んだ感想

先日、アークナイツの新イベント『孤星』の感想記事を書いたら親切な方に上記のライン生命関連の漫画を教えていただいた。ライン生命関連についての話はほとんど『孤星』のCW-3までから読み取れるくらいの情報しか知らなかったので、こういった漫画の存在を教えていただけるのは本当にありがたい(教えてくれた方がこの記事を見てるかわからないけどありがとうございます!)。

今回はその漫画を読んだので、早速感想を書いていこうと思う。

先ほど書いたように自分はライン生命についてほとんど知らない。なので『孤星』でサイレンスやサリアが出てきてもどこ所属なのかすらよくわかっていなかった。サイレンスとサリアはともにライン生命出身らしいが現在はそこから離れ『孤星』の段階ではロドスに所属している模様。この漫画ではライン生命時代にできた2人の因縁について描かれる。

アークナイツ本編にも言えることだけど思ったよりディープな話だと思った。『孤星』でさらっと出てきたイフリータにこんな重い過去があるとは思わなかった。ライン生命の統括であるクリステンが裏では軍の要請に基づき人体実験めいたことをしていたという陰謀を暴いていく感じが非常に面白い。

この漫画を読んで思ったこととしては『アークナイツ』は徹底して医療について描かれる作品なんだなぁということ。オリパシーという病気が大きな要素として提示されているので、そういった側面にスポットが当たるのも当たり前かもしれないけど、考えてみればロドスも製薬会社だしライン生命も医療系の企業である。基本的には医療に関連した組織がでてきてそれらの立場から病気に対してどう向き合うかといったことやそれぞれの考え方が描かれる。

パルヴィスのマッドサイエンティスト感が良かった。医学の発展のためにという理屈でこういうことを少なからずやってしまう科学者って実際にいそうな気がする。医学の発展のため仕方なくやっているという理屈でイフリータの人体実験を自己正当化しているけど、犠牲を最小限にとどめた上でも医学は発達可能なので実際は詭弁だとは思う。だけどこういった狂った医者は物語的には面白い。

あと思ったこととして結合療法って本当に効果あるんだろうか?
病巣にオリジニウムのかけらをうめこみ体内のオリジニウムと結合させ体内拡散を抑制させるという理屈らしいけど、体内に埋め込んだら余計に悪化しそうなイメージがある。イフリータへは結局オリパシーではなく炎魔のかけらを埋め込んだらしいけど、実際の結合療法のオリパシーを体内へ入れるという点も何かの伏線になっているような気がする(何なのかは全然思い浮かばないけど)。

『孤星』を読んでいる時も思ったけど、ライン生命関連の話は面白い。本編はリユニオンとその他の組織同士の抗争を中心として描かれるけど、ライン生命関連の話は生命倫理や科学論的な要素が強めである。なので作風としては全然違い新鮮さがある。

早く『孤星』を読みたいけれどなかなかクリアできなさそうなのでいつになるかはわからない。ちなみにCW-3はクリアできたが、シナリオはまだ読んでいない。一気読みするかクリアするたびに読むか、どちらにしようか迷っているという感じ(おそらく一気読み)。なんにせよ面白い作品なので続きが気になる。

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